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ニッポンへ支援の手を!〜世界中の日系人からエール続々と〜

  3月11日に発生した東日本大震災。地震に伴って発生し東北・関東の沿岸地域を文字通り飲み込んだ大津波、 さらに誘発された原発事故の様子を伝える衝撃的なニュースは、即座に世界中を駆け巡りました。
  戦後最大の「国難」とも言うべき被害に見舞われた日本に対して、海外各国からさまざまな支援の手が 差し伸べられたことはまだ記憶に新しいと思います。
  なかでも、国内外の日系人からは直後より多くの支援や激励が届きはじめ、その流れはいまなお続いています。
  今号では、普段マスメディアにはあまり取り上げられることのない、国内外の日系人から寄せられた支援のほんの一部をご紹介します。

ブラジル各地に鳴り響け―和太鼓の響きで復興支援を!
「がんばれ日本!Unidos num so tom!」

  ブラジル北部のサルバドールで活動している和太鼓グループがあります。グループの名前は「和同」。震災のニュースを知り、自分たち10代〜20代の若者にも何かできることはないかと考えた「和同」のメンバーが思いついたことが、「Flash Mob」(*フラッシュモブ:インターネット等を介して情報を共有した不特定多数が、同じ目的の元、公共の場に集合し、目的を達成すると即座に解散する行為のこと)を利用して、同日の同時刻にブラジル中で和太鼓の演奏をしよう、というもの。甚大な被害を負った日本人の痛みを遠くブラジルでも共に分かち合い、復興のための「気」を送ろうというこの提案は、ブラジル中の和太鼓グループに即座にe-mailや電話、facebookなどで広められました。
  サルバドールでのイベント開催場所が決定したのは、イベント当日のわずか5日前。20枚程度のポスターと地元の新聞『A tarde』に小さく記事が掲載されたほかは、人から人へ、この情報が伝えられました。
  4月17日(日)、首都ブラジリア時間の午前10時、各地で一斉に和太鼓の力強いリズムが轟きました。北はマナウス、ベレーンから南はサンタカタリーナ州のフロリアノポリスまで、ブラジル中の25地域から33もの太鼓グループが参加。サルバドールの会場には500人以上の観客が集まりました。「和同」のメンバーからは、「演奏でみんなの気持ちがひとつになった。演奏の後、(復興への祈りを込めて)大きな折鶴を湖に浮かべたのが印象的だった」とのコメントが寄せられました。
  今回、このイベントの情報と写真を本誌に寄せてくれたのは、サルバドールで日本語教師として活動中の日系社会シニア・ボランティア・野中真茶子さん。「イベントには日系人だけでなく、地元のブラジル人もたくさん訪れてくれ、日本を応援したいという共通の思いを強く感じました」と話してくれました。 (写真、情報提供:野中真茶子さん)

 
サルバドールの公園で行われた太鼓演奏の様子。同日同時刻に、 ブラジル25地域で33グループによる演奏が実現した。   演奏後、大きな折り鶴を湖に浮かべ、被災地復興への祈りが捧げられた

 

アルゼンチンから祈りを込めて―千羽鶴チャリティーキャンペーン
Campana Solidaria "Mil grullas" por Japon del Centro Nikkei Argentino

  アルゼンチンの日系の若者たちが中心となって活動している「セントロ日系アルヘンティーノ」では、「一日も早い日本の復興を祈って、日本を励まし、パワーを送ること」を目的に、「Campana Solidaria Mil grullas por Japon(日本と共に。千羽鶴キャンペーン)」が企画されました。
  このキャンペーンは、参加者が折った千羽鶴を応援メッセージと共に写真に納め、日本への気持ちを表明しようというもの。同時に、「Fuerza Japon(頑張れ日本)」の文字をデザインした缶バッジ(1つ5ペソ=約100円)を販売し、その収益を赤十字社、在亜日本国大使館を通して震災の義援金として日本へ送ろうというものです。ブエノスアイレスの日本庭園や各地の日本人会、地元ラジオ局、日本国大使館やイベント会場などで実施され、5月14日現在、4,000人以上がこのキャンペーンに参加、これまでに約2,500ドルの収益がありました。
  セントロ日系アルヘンティーノ代表の外間リカルドさんは、「6月には私たちが主催するアニメとマンガのイベントがあるので、さらなるキャンペーン参加を期待しています」と話してくれました。今後、7月までこのチャリティーキャンペーンは続けられ、日本の状況次第でさらに継続する予定だといいます。

▼これまでのキャンペーン参加者からの応援メッセージを編集したビデオは下記アドレスからご覧になれます。 http://www.youtube.com/watch?v=xGI128NBago
(情報および写真提供:セントロ日系アルヘンティーノ)

キャンペーン会場で千羽鶴を折る参加者たち
 
それぞれが折った鶴と応援メッセージ

 

移住地の大豆で作った豆腐を被災地へ
「心はひとつ」―パラグアイならではの支援を

  震災後、パラグアイに暮らす日系移住者が母国の震災支援のために何かしたいと考えていたところ、パラグアイならではの支援方法として、日系農家が生産する遺伝子組み換えでない大豆を使った豆腐を被災者に届けるというアイデアが生まれました。これに日系農協の組合員が賛同し、大豆100トンを提供することを申し出ました。また、パラグアイ各地の日系団体を取りまとめている「パラグアイ日本人会連合会」では、豆腐製造資金の一部となる1,000万円の募金活動をパラグアイ国内各地でスタートさせています。
  パラグアイから提供された大豆は、従来から日系農家と大豆の取引を行っていた日本の業者(株式会社ギアリンクス、岐阜県美濃加茂市)の協力を得て豆腐に加工され、すでに被災地での配布が始まっています。パッケージに「心はひとつ パラグアイ国民は日本を応援します」のメッセージが描かれた豆腐の製造は、100万丁まで続けられる計画です。

パラグアイから提供された 大豆で作られた豆腐。 被災地で配布されている
■株式会社ギアリンクスのHPでも詳細が紹介されています。  http://www.gialinks.jp

 

在日日系人による被災地支援
在日日系人たちの柔軟な行動力

 震災後、日本各地の日系人が数多く暮らす地域を中心に、さまざまな在日日系人グループが被災地のボランティア活動を行っています。
  5月17日には、浜松市や横浜市などの日系人が中心となって、福島県郡山市で炊き出しボランティアが実施されました。ブラジル流バーベキューで肉やソーセージをふるまったほか、「魚の炭火焼きなどがとても喜ばれた」と話すのは、在日ブラジル人に対するボランティアの声がけを行っている横浜市在住の2世、橋本秀吉さん。この日の活動には、マッサージ師、ミュージシャン、炊き出し隊の計50名ほどが参加しました。
  橋本さんは、「異文化のなかで生活してきた在日ブラジル人であればこそ、被災地の人々がいま経験している苦労が痛いほどわかる。マッサージ活動をしたボランティアは非日系のブラジル人でしたが、そこに人種の壁なんてなく、とても喜んでもらえた」と話します。
  他にも、自前のパワーショベル数台を持ち込み、瓦礫の撤去作業を手伝う土木工事会社の経営者や、商品である肉やソーセージを炊き出し活動に提供する南米食材店の経営者など、それぞれがそれぞれの立場で、できる活動を行っています。
  「日本の組織は素晴らしいけれど、ボランティア活動には即時性や柔軟性も大切。公的機関を通すと何週間前に登録しなければならないとか、細かなルールにしばられ自由な活動ができないことも多いんです。だけど、とりあえず現地に行ってみれば、何が本当に必要とされているかがわかります」「これまで日本で生活させてもらってきた。いまは日本の復興のためにできることをしたい」(橋本さん談)。
  在日日系人の存在と、その柔軟な行動力がいま、必要とされているのかもしれません。

 
5月17日、郡山市で行われた在日日系人らによる 炊き出しボランティア   福島県の三春町でも実施。
ブラジル流バーベキューは被災者に好評だった

 

日系留学生たちによるボランティア活動も

  震災後、多くの外国人が国外へ避難しましたが、復興のために日本に残り続ける外国人もたくさんいます。しかし、ボランティア活動には言葉の壁があることも事実。そんななか、日本財団の学生ボランティアセンターが4月からはじめた学生を被災地に送るプロジェクトに、日本で学ぶ日系留学生も参加できないかという話が持ち上がり、日系留学生を取りまとめている団体「日系ユースネットワーク」がそのコーディネートを手伝うことになりました。日系の若者のネットワークを使い、英語とスペイン語で留学生に呼びかけを行った結果、5月18日現在、25カ国115名の留学生がボランティア登録を行っています。
  5月3〜7日には、日系人を含む20カ国からの留学生35名が日本人学生と一緒にボランティア活動を実施。石巻市の漁港を訪れ、瓦礫の片付けやヘドロ撤去、流された牡蠣養殖用の道具の整理などを行いました。
  この活動は、「チーム『ながぐつ』プロジェクト」と命名され、今後1年間にわたって、被災地のニーズに合わせ定期的に学生ボランティアの派遣を行っていくといいます。日系ユースネットワーク代表の打村明さん(チリ出身・2世)は、「組織的、継続的、安定的な学生ボランティア活動の仕組みをつくりたい」と抱負を語ってくれました。自らも既にボランティア兼通訳として活動しており、「東北の人々を元気にしたい!という気持ちで参加した留学生たちですが、逆に被災地の人々に自分たちが勇気づけられたような気がします」と話していました。

 
     

往年の名選手たちも参加

 パラナ州クリチーバでは4月7日、東日本大震災とパラナ州沿岸水害双方の犠牲者を支援する慈善試合が行なわれました。ジーコ(元鹿島)、カレッカ(元柏)ら日本でプレーした数々の往年の名選手らが参加したこの試合には2万2,221人が入場し、収益のうち22万レアルが日本に義援金として送られ、残り約14万レアルを同州水害被害者に送ることになりました。
(写真・情報提供:ニッケイ新聞)

ジーコ、ロマーリオ、ドゥンガ、ジーニョ、 ジョルジーニョ、エバイールなどなどブラジル代表をつとめた世界のスーパースター達が日本へエールを送った
 
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