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第4号(2006年7月)ひと ブルック・アンダーソンさんに聞く

特別展示『草分け』作者の
ブルック・アンダーソンさんに聞く

 資料館では、5月12日から30日まで、カナダの画家ブルック・アンダーソンによる絵画展『草分け』を開催しました。展示した作品は、1800年代後半から1900年代初頭にかけて、北米西部、主にカナダに移住した日本人の姿。作者のアンダーソンさんは、なぜ日本人移住者たちを描いたのでしょうか。そこに込められたメッセージとは―。

  日本人移住者の肖像画を描きたいと思ったのは、いまから5〜6年前のこと。日本語学校で知り合った友人から移民の歴史について話を聞いたことが始まりで、その後、ブリティッシュ・コロンビア州の古文書館や日本からカナダに移住した日本人の子孫が所蔵するパスポートを見て、なぜだかものすごく心を動かされたんです。写真に映しだされた日本人の表情には、強さ、勇気、そして脆さが現れていました。写真の中にいる日本人をみたとき、私は彼らを個人的に知っているような気がしました。彼らは私の一部であり、彼らの気持ちを理解できる気がしたんです。
  肖像画とともに風景画も描きました。希望を抱いて海を渡る移住者たちが、新しい土地が自分たちに何を与えてくれるのかを考える、そんな開放感に満ちた風景を描きたいと思いました。景色は私の想像から描いたもので、特定の場所というのではありませんが、友人から聞いた移住者の話を考えながら描いた風景です。
  人は誰でも、希望や絶望、苦悩や期待を体験しながら人生を歩みます。私たちは、相違点より共通点を多く持っているのです。私が写真の中の日本人の中に見た、2度と会えないかもしれないと考えながら家族や友人を残して新しい世界に向かう人々の強さと勇気、そして脆さを、絵を見てくださるみなさんと共有したいと思いました。
 私たちの周りにいる多くの人々が、各地からやってきた移民であるという事実は、私たちを「つなぐもの」であり、隔てるものではありません。私たちは皆、それぞれのストーリーを持っているのです。人生を苦労して歩んでいるのは自分だけだと思い込んでしまうこともあるでしょう。でも、私たちの誰もが経験するストーリーが私たちをつないでいるのです。私が表現したかった感情が、私の絵を見てくださったみなさんと共有できたとしたら、それはとてもすばらしいことです。

 
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