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第2号(2005年12月)巻頭インタビュー ケイン・コスギさん
ケイン・コスギさん

「世界に挑戦したい!」

 スポーツ万能、いつもさわやかな笑顔が魅力のケイン・コスギさんは、アメリカ生まれの日系2世。ハリウッド・アクションスターのショー・コスギさんを父親にもち、日本だけでなく世界を舞台に活躍中です。そんなケインさんに、アメリカでの子ども時代のこと、日本という異文化の中での生活や今後の目標などについてお話を伺いました。

僕の中の日本、アメリカ、中国・・・

 僕が生まれ育ったアメリカには、さまざまな人種の人々が暮らしています。クラスメイトにも日本人や中国人、白人、スペイン系や南米系などが当たり前のようにいたから、人種や国籍を特に意識したことはありませんでしたね。高校を卒業して日本に来るまでは、自分のことを「100%アメリカ人」だと思っていたし。ハンバーガーが大好物で、日本に来る前は英語しか話せなかったですから(笑)。
日本を意識するようになったのは、18歳で日本に来て生活するようになってから。父親の血を受け継いで半分は日本人なわけで、「100%アメリカ人」という気持ちが、徐々に変わってきました。中国人である母親から受けた影響ももちろんあるから、いまは、3分の1アメリカ人、3分の1日本人、3分の1中国人という感覚ですね。
日本の生活に慣れてしまったので、たまに仕事でアメリカに長期間滞在すると「早く日本に帰りたいなぁ」と思いますね。日本のほうが「ふるさと」っていう感覚に近くなっている。日本に来たばかりのころは、レストランで何をオーダーしても量が少なくて「ぜんぜん足りない!」って思っていたのに、いまはアメリカでたとえばスープとサラダとメインコースを頼んでも、サラダの段階ですでにお腹がいっぱいになってしまうんです(笑)。それに、アメリカ人はストレートにものを言うイメージがあるけれど、その裏で何を考えているのかわからないと感じることもあります。相手の気持ちを汲み取る日本的なコミュニケーションに慣れてしまったせいか、かえってアメリカ流のやり方に違和感を覚えることもあるんです。

いつも前向きでいたい

 子どものときに父の出ている映画を見て、自分も将来はアクション俳優になるんだ、と思いました。その夢が変わることは1度もなかったですね。でも、だからといって真剣に演技の勉強をしてきたわけではないんです。スポーツや武道はしていたけれど、あとは遊んでばかりで将来のことなんてほとんど考えてなかった(笑)。日本に来てはじめてひとりで生活し、いい加減な気持ちではこの世界では生きていけないと思いました。そこからですね、本気でトレーニングや勉強をするようになったのは。
いつも元気に見えるかもしれないけれど、たまには不安になったり迷ったりすることもあります。でも落ち込むのはほんの一瞬。常にポジティブでいたいですね。もうだめだと思った瞬間、本当にダメになるから。スポーツでも一緒で、どんなに苦しい勝負でも最後まで諦めずにがんばれば、必ず巻き返しのチャンスはあるんです。でも、一瞬でも「ダメだ」と思った瞬間に本当に崩れてしまう。仕事も、たとえば半年間まったく仕事がこなかったとしても、その時間は自分をさらに磨くための時間だと考えて前向きでいたいですね。
父と仕事の話をすることはほとんどないですが、子どものころにはあまり考えていなかったけれど、いま自分が父と同じ俳優として仕事をするようになって改めて父の偉大さを感じ、尊敬しています。

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自分のなかに壁をつくらないこと

世界にはたくさんの国があり、いろんな人が生活している。当然、自分と異なる文化や考え方を持つ人と出会うこともあって、理解に苦しむこともあるかもしれない。でも僕は、そんなときには深く考えないほうがいいと思っています。人種とか国籍とかはたいした問題じゃないから。人それぞれ育ってきた環境が違えばいろんな考え方や生き方がある。いろんな人と出会い、触れ合うことは、自分自身の勉強になると思います。もちろん自分の考え方、物事の見方というのをしっかり持っていることは大切で、そのうえでいろんな人の考えややり方をみて、そこから自分に合っているものをピックアップしていけばいいのだろうと思うんです。
深く考えず、壁をつくらないことが、自分をさらに広げて成長させることにつながるんじゃないかな。僕は、なにか理解できないことや納得できないことがあったとしても、「こういうやり方、こういう考え方もあるんだな」と思うようにしています。たとえば食事の仕方ひとつとってみても、中国人には中国人の食べ方、礼儀作法があって、それは日本人ともアメリカ人とも違う。でも、中国にいるからには中国のやり方にあわせるべきだと思うんです。自分を変えられないと思ってしまったら、それ以上の広がりもない。「え?」って思うことでも一歩踏み込んでトライしてみたら、もしかしたらとてもしっくりくることだってあるかもしれない。そういうチャンスってやってみないとわからないことですからね。
いまは日本と海外、半々くらいの生活です。これからも日本での仕事を続けながら、でも活動の場を制限することなく、アメリカをはじめ世界に挑戦していきたいですね。

ケイン・コスギさん
ケイン・コスギ

1974年10月11日、アメリカ生まれの日系2世。ハリウッド俳優のショー・コスギが父親。1歳半から武道を習い始め、空手・剣道・柔道・古武道・テコンドー・中国武術とあらゆる武道に通じる。6歳でハリウッド映画にデビュー。2005年度からは本格的にハリウッドエージェンシーに所属。全世界で大ヒットした映画『バイオハザード』の製作チームが手がけるハリウッド映画『DOA』に、準主役としてデビュー。ハリウッドの21世紀ニュージェネレーションアクションスターとして注目されている。


◆オフィシャル・ホームページ URL:http://www.kanekosugi.com
◆オフィシャル・ファンクラブ ケインズハート:TEL:03-5442-8748

 

 
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