海外移住資料館
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独立行政法人 国際協力機構 JICA横浜


 

 

図書資料室(海外移住)

過去の特別展示・企画展示関連資料コーナー

展示タイトル:「鏡像の祖国 −アルゼンチンの日系人たち−」田島さゆり写真展
開催期間:2016年10月15日(土)〜2016年12月11日(日)


主な展示資料

 

『鏡像の祖国 : アルゼンチンの日系人たち』(図書)
著者:田島さゆり
発行所:Arica アリカ
発行年:2016年

『アルゼンチン日本人移民史 第1巻(戦前編)』(図書)
『アルゼンチン日本人移民史 第2巻(戦後編)』(図書)
編者:アルゼンチン日本人移民史編纂委員会
発行所:在亜日系団体連合会
発行年:2002年 // 2006年

『アルゼンチン同胞五十年史』(図書)
著者:賀集九平
発行所:誠文堂新光社
発行年:1956年

『アルゼンチン同胞八十年史』(図書)
著者:賀集九平
発行所:六興出版
発行年:1981年

『在亜日本人洗染業50年の歩み : 亜国洗染クラブ十周年記念』(図書)
編者:亜国洗染クラブ
発行所:亜国洗染クラブ
発行年:1968年

『日本移民発祥の地コルドバ : アルゼンチン、コルドバ州日本人百十年史』(図書)
著者:大城徹三
発行所:らぷらた報知社
発行年:1998年

『Nippar ニッパル 創立二十五周年特別号 1942-1967』(図書)
編者:ニッパル花卉協会
発行所:ニッパル花卉協会
発行年:1967年

その他、関連図書を所蔵しております。


展示タイトル:「二つのオリンピック −スポーツがつないだ日系社会−」
開催期間:2016年7月16日(土)〜2016年9月25日(日)


主な展示資料

 

『ブラジル柔道のパイオニア』(図書)
著者:石井千秋
発行所:[石井千秋]
発行年:2014年

『歴史ポケットスポーツ新聞 相撲(大空ポケット新書)』(図書)
著者:荒井太郎
発行所:大空出版
発行年:2008年

『アキラ! : 加藤明・南米バレーボールに捧げた一生(角川文庫)』(図書)
著者:上前淳一郎
発行所:角川書店
発行年:1984年

『ハロー、マニエル、元気かい : プロ野球外人選手列伝2』(図書)
著者:池井優
発行所:創隆社
発行年:1985年

『Through a diamond : 100 years of Japanese American baseball』(図書)
著者:Kerry Yo Nakagawa
発行所:Rudi Pub.
発行年:2001年

『ブラジル日本移民70年史 1908-1978』(図書)
編者:ブラジル日本移民70年史編さん委員会
発行所:ブラジル日本文化協会
発行年:1981年

『110年のアルバム : 日本人ペルー移住110周年記念誌』(図書)
編著:太田宏人
発行所:現代史料出版
発行年:2009年

その他、関連図書を所蔵しております。

 


展示タイトル:「ルーツは福岡 夢は世界へ 〜世界で活躍する福岡移民〜」
開催期間:2016年3月1日(火)〜2016年6月5日(日)


主な展示資料

 

『がんがらがん 1〜8(ビッグコミックス)』(図書)
著者:長谷川法世
発行所:小学館
発行年:1981-83年

『上院議員ダニエル・イノウエ自伝 : ワシントンへの道』(図書)
著者:ダニエル・K・イノウエ // ローレンス・エリオット
訳者:森田幸夫
発行所:彩流社
発行年:1989年

『おかげさまで : アメリカ最初の日系人知事ハワイ州元知事ジョージ・アリヨシ自伝』(図書)
著者:ジョージ・R・アリヨシ
訳者:アグネス・M・贄川 [ほか]
発行所:アーバン・コネクションズ
発行年:2010年

『国会議員になった「隠れキリシタン」 : 時代に翻弄された日系二世の肖像』(図書)
著者:高橋哲朗
発行所:沖縄探見社
発行年:2009年

『他人の国、自分の国 : 日系アメリカ人オザキ家三代の記録』(図書)
著者:大谷勲
発行所:角川書店
発行年:1980年

『相撲 平成27年(2015年)7月号 : 「私の奇跡の一枚」(連載43)p66』(図書)
著者:小笠原和子
発行所:ベースボール・マガジン社
発行年:2015年

『世界で活躍する福岡県人 : 海外福岡県人会と移住の歴史』(リーフレット)
編者:福岡県国際交流センター
発行所:福岡県国際交流センター
発行年:2010年

『海外福岡県人会世界大会 第8回 ルーツは福岡 夢は世界へ 未来につなごう 福岡の絆 2013.10.9〜10.12 』(DVD)
著者:第8回海外福岡県人会世界大会実行委員会
発行所:第8回海外福岡県人会世界大会実行委員会
発行年:2013年

『写真万葉録・筑豊 5(約束の楽土 [正] ブラジル篇)』(図書)
監修:上野英信 // 趙根在
発行所:葦書房
発行年:1984年

『写真万葉録・筑豊 6(約束の楽土 続 パラグアイ・アルゼンチン・ボリビア篇)』(図書)
監修:上野英信 // 趙根在
発行所:葦書房
発行年:1984年

『筑豊炭坑絵巻(新装改訂版)』(図書)
著者:山本作兵衛
発行所:海鳥社
発行年:2012年

『コロンビア日本人移住七十年史 : 1929〜1999』(図書)
編著:「コロンビア日本人移住七十年史」編集委員会
発行所:コロンビア日系人協会
発行年:2001年

『マリア』(図書)
著者:ホルヘ・イサークス
訳者:堀アキラ
発行所:武田出版
発行年:1998年

『日本移民スザノ入植80年の歩み 1921-2001』(図書)
編者:スザノ日本人入植80年祭実行委員会
発行所:スザノ日本人入植80年祭実行委員会
発行年:2005年

『ひらけゆく大地 : ピラポ移住地50年史 1960年〜2010年』
編者:ピラポ50年史刊行委員会
発行所:ピラポ日本人会
発行年:2012年


展示タイトル:横浜・バンクーバー姉妹都市50周年記念企画展示 「TAIKEN体験 -日系カナダ人 未来へつなぐ道のり-」
開催期間:2015年10月24日(土)〜2016年2月7日(日)


主な展示資料

『千金の夢:日系カナダ人百年史 1877-1977』 (図書)
編著者:日系百年祭プロジェクト委員会
発行所:ドレッドノート出版
発行年:1977年
※英文, 仏文併記

『日系カナダ人の歴史』(図書)
著 者:飯野正子
発行所:東京大学出版会
発行年:1997年

『カナダ日本人移民物語』(図書)
著 者:新保満
発行所:築地書館
発行年:1986年

『横浜&バンクーバー:太平洋を越えて』(図書)
編著者:横浜開港資料館
発行所:横浜開港資料館
発行年:2005年

『Karizumai 仮住まい : 日系カナダ人強制収容所ガイドブック』(図書)
著 者:リンダ・カワモト・リード // ベス・カーター
訳 者:中西輝夫 // 荻原にこら
発行所:Nikkei National Museum
発行年:2015年

『National Nikkei Heritage Centre : Grand Opening Journal』(図書)
編 者:National Nikkei Heritage Centre Society
発行所:National Nikkei Heritage Centre Society
発行年:2000年

『一世:日系カナダ人開拓者物語』(図書)
著 者:ゴードン・中山吾一
共 訳:G.G.中山 // ホール孝子
発行所:聖愛刊行委員会
発行年:1987年

『海外で活躍する鳥取県出身者 その2 : カナダ製材労働界の大ボス 門田勘太郎氏一代記』(図書)
著 者:西尾愛治
発行所:西尾愛治
発行年:1974年

『Asahi : A legend in baseball : A legacy from the Japanese Canadian baseball team to its heirs』(図書)
著者:Pat Adachi
発行所:Coronex Printing and Publishing
発行年:1992年

『戦後日系カナダ人の社会と文化』(図書)
編著者:立命館大学日系文化研究会
発行所:不二出版
発行年:2003年

『カナダの日本語新聞:民族移動の社会史』(図書)
著者:新保満ほか
発行所:PMC出版
発行年:1991年

『日系カナダ人の日本語教育:続・子どもと共に五十年』(図書)
著者:佐藤伝 // 佐藤英子
発行所:日貿出版社
発行年:1976年

『カナダへの移民 : 公開講座「日本人と海外移住」第4回』(DVD)
講師:河原典史
発行所:日本移民学会
発行年:2015年

 



展示タイトル:終戦70年企画展示 「海を超えたヒロシマ・ナガサキ」
開催期間:2015年7月18日(土)〜9月27日(日)


『α崩壊:現代アートはいかに原爆の記憶を表現しうるか』 (図書)
著者:竹田信平
発行所:現代書館
発行年:2014年

『海を超えたヒロシマ・ナガサキ = Hiroshima Nagasaki beyond the ocean』(図書)
著者:竹田信平 // 和氣直子
発行所:竹田信平
発行年:2014年

『南米在住ヒバクシャ魂の叫び』(図書)
著者:ブラジル被爆者平和協会
発行所:コジロー出版
発行年:2014年

『私たちは敵だったのか:在米ヒバクシャの黙示録』(図書)
著者:袖井林二郎
発行所:潮出版社
発行年:1978年

『ヒバクシャ・イン・USA(岩波新書)』(図書)
著者:春名幹男
発行所:岩波書店
発行年:1985年

『私とアメリカの被爆者:在米五十年』(図書)
著者:倉本寛司
発行所:日本図書刊行会
発行年:1999年

『在外被爆者にも被爆者援護法の適用を』(図書)
発行所:被爆者援護法研究会 // 韓国の原爆被害者を救済する市民の会
発行年:1998年

『街と暮らしの50年 : 被爆50周年図説戦後広島市史』(図書)
編著者:被爆50周年記念史編修研究会
発行所:広島市企画総務局公文書館
発行年:2001年
※付属資料:CD『ヒロシマの音学 : 一本の鉛筆があれば・・・』

『被爆四十年追悼の記 : 被爆体験記』(図書)
編者:浄土真宗本願寺派安芸教区高宮組可部法中
発行所:浄土真宗本願寺派安芸教区高宮組可部法中
発行年:1986年



展示タイトル:日ブラジル外交関係樹立120周年「移民画家 半田知雄の世界」二宮家ブラジル移住60周年記念コレクション
開催期間:2015年6月6日(土)〜7月5日(日)

主な展示資料

『移民の生活の歴史:ブラジル日系人の歩んだ道』(図書)
著者:半田知雄
発行所:サンパウロ人文科学研究所
発行年:1970年

『愛はいつまでも』(図書)
著者:半田知雄
発行所:半田知雄
発行年:1985年

『ブラジル移民の生活:半田知雄画文集』(図書)
著者:半田知雄
発行所:無明舎出版
発行年:1986年

『今なお旅路にあり:或る移民の随想』(図書)
著者:半田知雄
発行所:太陽堂書店
発行年:1996年

『ブラジル日本移民史年表』(図書)
編者:半田知雄
発行所:サンパウロ人文科学研究所
発行年:1976年

『ブラジル日本移民・日系社会史年表』(図書)
※『ブラジル日本移民史年表』の改訂増補版
編著者:半田知雄
発行所:サンパウロ人文科学研究所
発行年:1996年

『日系人と教育(「ブラジル講演会」資料第38号)』(図書)
著者:半田知雄
発行所:日本ブラジル中央協会
発行年:1978年

『移民画家半田知雄:その生涯』(図書)
著者:田中慎二
発行所:サンパウロ人文科学研究所
発行年:2013年

『海外移住 531号 (1992.8) 「特集:ブラジルの日系芸術家たち」』(図書)
編者:国際協力事業団
発行所:国際協力事業団
発行年:1992年

『サンパウロ-日系作家の視線:São Paulo:visão dos nipo-brasileiros 』(図書)
発行所:ラザール・セガール美術館
発行年:1998年

『ブラジル現代日系作家展:ブラジルの大地に生きる日系美術家たち』(図書)
編者:ブラジル現代日系作家展事務局
発行所:ブラジル現代日系作家展事務局
発行年:1995年

『ブラジル日系画家100年の歩み展』(図書)
編者:ブラジル日本文化福祉協会美術委員会日本事務局
発行所:「ブラジル日系画家100年の歩み展」日本事務局
発行年:2008年

『Memórias de um imigrante japonês no Brasil:Imin no seikatsu no rekishi』(図書)
著者:Tomoo Handa
訳者:Antonio Nojiri
発行所:T.A. Queiroz // Centro de Estudos Nipo-Brasileiros
発行年:1980年

 


展示タイトル:特別展示「連れもて行こら 紀州から!― 世界にひろがる和歌山移民 ―」
開催期間:2015年3月8日(日)〜5月10日(日)

主な展示資料

『和歌山から世界への移民:先人の歴史を学び、新たな国際交流へ』(図書)
編著:東悦子
発行所:和歌山大学観光学部
発行年:2010年

『海外移民が母村に及ぼした影響:和歌山県日高郡三尾村実態調査』(図書)
(カナダ移民史資料 第10巻)
編者:福武直
発行所:不二出版
発行年:2000年(複製 原書1953年)

『帰加二世のエスニシティ:和歌山県三尾出身者を事例として』(図書)
(移民研究年報 第3号 )
著者:山田千香子
発行所:現代史料出版
発行年:1997年

『カナダ日系社会の文化変容:「海を渡った日本の村」三世代の変遷』(図書)
著者:山田千香子
発行所:御茶の水書房
発行年:2000年

『カナダ日本人漁業移民の見た風景:前川家「古写真」コレクション』(図書)
編者:河原典史
発行所:三人社
発行年:2013年

『ヘンリー杉本とその時代:2012年秋季特別展』(図録)
画:ヘンリー杉本 
編者:和歌山市立博物館
発行所:和歌山市教育委員会
発行年:2012年

『東京にオリンピックを呼んだ男:強制収容所入りを拒絶した日系二世の物語』(図書)
著者:高杉良
発行所:光文社
発行年:2013年

『御坊ゆかりの先人たち:市制施行五十周年記念』(図書)
編者:御坊市教育委員会
発行所:御坊市
発行年:2005年

『一世としてアメリカに生きて』(図書)
著者:北村崇郎
発行所:草思社
発行年:1992年

『黒潮の涯に』(図書)
著者:林 林太郎
発行所:[林林太郎]
発行年:1974年

『バンクーバー朝日:日系人野球チームの奇跡(文芸社文庫)』(図書)
著者:テッド・Y・フルモト
発行所:文芸社
発行年:2014年

『More Than A Baseball Team:The Saga of the Vancouver Asahi』(図書)
原作:Ted Y. Furumoto
訳:Douglas W. Jackson
発行所:Media tectonics
発行年:2011年

『バンクーバー朝日軍:A LEGEND OF SAMURAI BASEBALL 1〜5(ビッグコミックス)』(図書)
著者:原秀則
発行所:小学館
発行年:2013年

『Japan baseball tour 2015:Shin-Asahi makes history!:1921 Japan tour revisited』(図書)
編者:カナディアン日系ユース・ベースボール・クラブ
発行所:カナディアン日系ユース・ベースボール・クラブ
発行年:2015年

 

展示タイトル:特別展示「マンガ! Manga! Mangá! ―日系人とマンガの世界―」
開催期間:2014年12月13日(土)〜2015年2月15日(日)

主な展示資料

『バンクーバー朝日軍 1〜5(ビッグコミックス)』(図書)
著者:原秀則
発行所:小学館
発行年:2013年


カナダの西海岸バンクーバーの日本人街で作られた野球チーム「朝日軍」。日系人によって作られたこのチームは、カナダ最強の野球チームにまで登りつめます。
最初の日本人移民がカナダに渡ったのは1877年。鉄道建設や漁業、林業などの仕事につきました。特に、サケ漁を中心とした漁業には多くの日本人が従事しました。そして、バンクーバーではパウエル通りを中心として日本人街が形成されていきます。その一角にあるオッペンハイマー公園で1914年、朝日軍は生まれました。
過酷な労働や低賃金にも耐えながら働く日本人移民は、結果として白人の労働を奪うことになり、差別の対象となりました。そうした差別や偏見と戦いながら、白人社会からも称賛され栄光を勝ち取っていったのが朝日軍で、日系社会の誇りでもありました。しかし、第二次世界大戦が始まると、日系人は強制収容されて日本人街も姿を消し、朝日軍も解散へと追い込まれます。ところが60年の年月をへて2003年、朝日軍はカナダ野球殿堂入りを果たすのです。2014年には映画化も実現しました。
原作本『バンクーバー朝日軍』テッド・Y・フルモト著(東峰書房)2009

※関連図書
『バンクーバー朝日』テッド・Y・フルモト著(文芸社文庫)2014 
『バンクーバー朝日物語』後藤紀夫著(岩波書店)2010
『Asahi : A legend in baseball : A legacy from the Japanese Canadian baseball team to its heirs』Pat Adachi著 Coronex Printing and Publishing 1992


『漫画四人書生』(図書)
著者:ヘンリー木山義喬
発行所:木山輝章・木山秀子
発行年:2000年


木山義喬は鳥取県出身で、1904年に高校を卒業すると画家を志して19才でアメリカに渡りました。サンフランシスコでスクールボーイなどをしながら美術学校を卒業します。1924年にはサンフランシスコ市で美術研究所を開いて、子弟教育にも努めました。その後、「漫画北米移民史」という展覧会を開くと、1931年には『漫画 四人書生』として出版しました。このマンガは、当時の日本人移民の生活状況や歴史を知る上での貴重な資料となっています。52編からなるエピソードで構成されており、それぞれ12コマ漫画になっています。タイトルは「着桑」(ちゃくそう、「サンフランシスコ到着」の意)「スクールボーイ」「農園働き」「桑港震災」(「そうこう」はサンフランシスコの意)「写真結婚」などといったタイトルがついています。このマンガは、1998年に英訳出版されると、2000年に復刻出版されました。

※関連図書
『初期在北米日本人の記録 北米編 132:漫画四人書生(ヘンリー木山義喬著)』 文生書院 2008
『The four immigrants manga : a Japanese experience in San Francisco, 1904-1924』Henry (Yoshitaka) Kiyama著 Frederik L. Schodt訳 Stone Bridge Press 1999

『サムライたちのメキシコ:漫画メキシコ榎本殖民史』(図書)
原作:上野久
画:木ノ花さくや
発行所:京都国際マンガミュージアム
発行年:2008年

明治政府の文部・外務大臣を歴任した榎本武揚は、メキシコへの殖民を計画し、のちに「榎本殖民団」と呼ばれた移民を1897年に送り出します。これは日本から最初の中南米への組織的移民でした。20代の若者36名がメキシコ南部のチアパスへと向かい、原生林の開墾から始めました。この殖民地は結局失敗に終わるものの、理想郷建設に夢をかけ、力強く生き抜いた日本人青年の歴史として高く評価されています。また、こうした先人の足跡がメキシコ人の日本に対する親愛感情を生んだともいわれています。
このような歴史を広く伝えることを目的として、2008年に漫画メキシコ榎本殖民史は出版されました。日本が初めて平等条約をメキシコと結んだ1888年から、ちょうど120年の節目でした。この本はまた、日系メキシコ人二世・三世にもそのルーツを知ってもらうべく、スペイン語版が出されています。
原作本『メキシコ榎本殖民:榎本武揚の理想と現実』上野久著(中公新書)1994


『漫画ブラジル移民85年』(図書)
著者:牛窪襄
発行所:牛窪襄
発行年:1994年

牛窪襄(本名:清四郎)は、足利市生まれの移民つまり一世で、1934年にブラジルに渡っています。「パラナ新聞」というパラナ州ロンドリーナ市で発行されていた日本語新聞の編集長を長らく勤めていました。30冊に及ぶ著書があり、その中でマンガや挿絵をたくさん書いています。マンガの中には、いわゆる移民史を扱ったものが多く、「移民50年史」「移民70年史」「移民85年史」のほか、「移民意外史」「ブラジル天国」「ブラジル移民」などといった作品があります。その作風は、著名な個人やできごとに焦点をあて、ブラジルにおける日本人移民の歴史を紹介し、記録に残していることです。機知にあふれたカット画を描いて、そこに歴史的事実や解説が加えられています。生前、著者にインタビューした際、ブラジルに移住して唯一の誤算は、「子どもである二世が、親である一世の気持ちを、十分に分かってくれないこと」だと、話されていました。とても寂しそうにつぶやかれたその一言は、一世の切なるコメントとして今でも記憶に残っています。

※関連図書
『漫画泣き笑い戦前移民』牛窪襄著(個人出版)1978
『まんが移民五十年史』牛窪襄(個人出版)1956
『絵と俳句で綴るブラジル日本移民90年史』ブラジル俳文学会編 (パラナ日伯文化連合会)1998


『Banzai! História da Imigração Japonesa no Brasil em Mangá』(図書) (バンザイ!マンガ ブラジルにおける日本移民の歴史)
著者:Francisco Noriyuki Sato
画:Julio Shimamoto
発行所:NSP-Hakkosha
発行年:2008年

ブラジルへの日本人移住は、1908年の笠戸丸移民に始まります。2008年は日本人移住百周年でした。この年、ブラジルと日本両国では様々な記念行事やイベントが行われ、その一環として日本人移民の歴史を紹介するマンガも発行されました。タイトルは、「バンザイ!マンガ ブラジルにおける日本移民の歴史」。日系人の若い世代や日系以外の人たちにも、その歴史を伝えることにより、両国の相互理解や文化交流を促進することを目的として描かれています。おじいさんが孫に話を聞かせるという設定のもとに、ブラジルにおける奴隷解放から移民導入の話に始まり、最近のよさこいソーランやタイコの流行、百周年記念時の小泉首相のブラジル訪問のエピソードまでを描いています。そして最後に、ブラジルにおける日本移民がのこした様々な足跡を称えて、「バンザイ!」で結んでいます。吹き出しの文字量の多いことが目を引きますが、ところどころに写真そのものを入れたコマを配置するなどの新しい工夫も見られます。


『コンデ・コマ1〜17(ヤングサンデーコミックス)』(図書)
原作:鍋田吉郎
作画:藤原芳秀
発行所:小学館
発行年:1997年

 コンデ・コマ(Conde Koma)とは、ポルトガル語で「コマ伯爵」という意味になります。明治時代、柔道家の前田光世が、柔道普及のため海外を渡り歩き、異種格闘技戦を行った際にリングネームとして考え出されました。世界各地を渡り歩いたあと、前田はブラジルのアマゾン河口の都市ベレンに行き着きます。そしてそこで指導したグレイシー一族が、前田から教わった護身術をもとに、のちにいう「グレイシー柔術」を完成させます。
グレイシー柔術は1990年代後半に日本の格闘界で一世を風靡し、ヒクソン・グレイシーらの活躍でその名を轟かせました。しかし、その起源をたどると、前田という日本人移民に行き当たることはあまり知られていません。
1930年、前田はコンデ・コマを本名として、ブラジルに帰化しました。そして、アマゾン地域の日系社会に対しても大きな貢献を果たしました。このマンガ「前田光世伝説」は脚色されていますが、前田の生涯を扱い17巻まで出版されています。

※関連図書『ライオンの夢:コンデ・コマ=前田光世伝』神山典士著(小学館)1997


『JIN:仁 15(ジャンプ・コミックス デラックス)』(図書)
著者:村上もとか
発行所:集英社
発行年:2010年

「JIN:仁」は、現代の医師が幕末にタイムスリップするというSF的要素をもつ医療マンガです。第15巻では横浜が舞台となっています。その横浜は1859年に開港すると、外国人が現在の関内地区にあった居留地へやってきます。それとともに、1866年からは日本人も幕府の許可を得て、外国へと渡航できるようになりました。「御免の印章」という今日のパスポートに相当する許可証を得て出国しましたが、最初にこの印章を受け取ったのは、隅田川浪五郎や浜碇定吉などの曲芸師たちでした。
このマンガでは、その実在した浜碇一座や港崎(みよざき)の遊郭、そして日本の曲芸師を外国へ引きつれていった実業家リズリーの話が取り上げられています。
浜碇一座には、「リトル・オールライト」と呼ばれた梅吉や太夫の定吉がおり、欧米公演では「帝国日本芸人一座」(Imperial Japanese Troupe)と呼ばれていました。日本人として最初にパスポートを受け取り、外国に渡ったこれら芸人の話は、作家の安岡章太郎が『大世紀末サーカス』という本で詳しく紹介しています。

※関連図書『大世紀末サーカス』安岡章太郎著(朝日文庫)1988


『はつかいちの歴史:まんが』(図書)
監修:石ノ森章太郎  編集:漫画社
発行所:廿日市市
発行年:1997年

広島県は全国一の移民県として知られています。移住したどの国においても、移住者数ではほとんどトップ5に入っています。広島県全土で移民が多いわけではありませんが、移民が多い市町村の一つに、廿日市市があります。廿日市出身の移民の中には、その後成功をおさめ、故郷に多額の寄付を行ったり、有名人となった人もいます。小林千古(本名 花吉)もその一人で、著名な洋画家です。小林は画家となることを夢見て、絵の修行をつみ、1905年には黒田清輝とともに学習院女学部講師になりました。広島県における洋画創始者の一人とされています。
広島県出身の移民が多い理由については、役所の職員が組織的に移民の奨励に取り組んだことや、ハワイにおける最初の広島県出身労働者の評価が高かったことなど、様々な理由が考えられますが、まだはっきりとはわかっていません。


『Historia do Japao em manga(日本歴史漫画)』(図書)
著者:Francisco Noriyuki Sato
発行所:NSP-Hakkosha
発行年:2008年

日本の歴史をテーマに描かれたマンガですが、インタビュー映像の中で著者のサトウ氏が語られているように、もともと日本語を習っている生徒たちに日本の歴史を学んでほしいという願いから作られたものです。第1版が出たのは1995年で、日本とブラジルが日伯修好通商航海条約百周年記念の年でした。そういう意味では、日本語学習のために作られたマンガです。しかし日本語はいっさい出てきません。それよりも、ブラジルで日本から届くマンガを読み慣れ親しんだ若い世代に、日本のことを情報として、もっと知ってもらうことが目的となっています。
先生が生徒に解説するかたちで描かれています。日本の歴史を縄文時代から取り上げ、貴族や武家、徳川幕府、明治時代と西洋化などのテーマがならんでいます。第二次世界大戦から現在のことも扱われており、東京オリンピックや新幹線、デカセギやカズこと三浦知良、アニメやJポップといった最近のことも描かれています。

 

 

展示タイトル:終戦69年 特別展示「ララってなあに? 日本を助けたおくりもの  ―ララ物資にみる海外日系人との絆」
開催期間:2014年8月2日(土)〜10月26日(日)

主な展示資料

『日系人の夜明け:在米一世ジャーナリスト浅野七之助の証言』(図書)
著者:長江好道
発行所:岩手日報社
発行年:1987年

 本書は、日系ジャーナリストとして、70年にわたって活躍された浅野七之助さんの壮大なドラマが描かれています。
 浅野さんは、1894(明治27)年岩手県盛岡市の生まれで、岩手が生んだ日本最初の平民宰相・原敬のもとで書生を5年間勤め、1917(大正6)年アメリカに渡り、農場での労働やスクール・ボーイ(学僕)等の経験後、邦字新聞(「新世界」「日米」「日米時事」等)の記者をします。
 著者は、本書執筆の動機と特筆すべきこととして、第二次世界大戦後の日本人救済のララ物資送付について「この救済運動は、浅野さんの主唱によって実現した日本難民救済会の創設にはじまり、アジア救済連盟、通称「ララ」に結実し、アメリカ、メキシコ、南米の民族、人種を越えた博愛精神の結晶である。しかし、日本ではこの運動の性格や規模の大きさ、そしてこの運動を組織した浅野さんの隠れた努力も、当時南北アメリカの海外同胞の私たちに与えた愛の精神も、ほとんど正確に伝えられていない。…」と語っています。
 1987(昭和62)年5月16日、浅野さんは「長年にわたる日系人への貢献、ララ物資送付、日系人の帰化権獲得の道を開くとともに、日米親善に尽力した功績に加えて、コミュニティーに貢献した」ことが認められ、この日を「サンフランシスコ市における浅野七之助デー」と制定されました。
※浅野七之助さんの自叙伝『在米四十年:私の記録』(有紀書房 1962年発行)もあります。

『知られざる日本人:世界を舞台に活躍した日本人列伝 南北アメリカ大陸編』(図書)
著者:太田宏人
発行所:オークラ出版
発行年:2007年

 本書は、南北アメリカ大陸を舞台に活躍した日本人22人の生涯を綴った資料です。ララの活動に貢献し、人権運動に生涯を捧げたジャーナリスト浅野七之助、移民史のバイブル『北米百年桜』を著した伊藤一男、米国の医療外交に最も貢献し、中南米で多くの人々を救った野口英世、アルゼンチン移民の第1号とされる牧野金蔵、ブラジルに東京植民地と南米最古の神社を創建した馬場直、ペルーの女子バレーを世界一に育てた加藤明など、南北アメリカにおいて、その国に大きく貢献した人物たちの功績をわかりやすく綴っています。

『やぎのおじさん行状記:キリストの愛の軌跡』(図書)
著者:ハーバート・V・ニコルソン
訳者:湖浜馨
発行所:暮しの光社
発行年:1974年

 戦後の日本に山羊を送る計画に携わり、小学校の教科書に『一頭のヤギ』と掲載され、「山羊のおじさん」と広く知られるようになった、ニコルソンさんの物語です。
 英語版の題は、「土の器に盛られた宝」となっています。初めこの物語は、多くの日系アメリカ人の熱心な要望に答えて、英語で書き下ろされました。
 気楽に読める精神講話として書かれています。

『ブラジルの大地に生きて:「日系移民の母」渡辺トミ・マルガリーダの生涯』(図書)
著者:藤崎康夫
発行所:くもん出版
発行年:1998年
 今から約百年前、鹿児島県の枕崎から、十一歳の少女がブラジルに渡りました。家族のため、自分自身のために新天地を求めて…。貧困、病気、戦争…九十五歳の生涯を、苦悩する移民の救済に捧げた女性、渡辺トミ・マルガリーダ。
 「日本戦災同胞救援会」「救済会」、高齢者介護入所施設「憩の園」の創立にも深く関わり、ブラジルの日系人たちから、「移民の母」として慕われました。

『戦争と移民(信ちゃんの昔話 第8部)』(図書)
著者:沼田信一
発行所:[沼田信一]
発行年:2001年
 本書は、「信ちゃんの昔話」シリーズ全10部の8冊目。二十六話の短編が収録されています。
 第十話には「日本戦災同胞救援会」の話が取り上げられています。同会(1947年発会)が、ロンドリーナ市に来たとき、著者が招かれて出席した様子が、生き生きと描かれています。

『稲造精神とララ物資』(図書)
著者:大津光男
発行所:新渡戸基金
発行年:2012年


『愛わがプレリュード : カナダ人宣教師G.E.バットの生涯』(図書)
著者:新堀邦司
発行所:日本基督教団出版局
発行年:1994年

『ララ記念誌』(図書)
編者:[厚生省]
発行所:[全国社会福祉協議会]
発行年:1996年(厚生省1952年刊の複製)


『LARA:A friend in need』(図書)
編者:Ministry of Welfare
発行所:Ministry of Welfare
発行年:1953年
※『ララ記念誌』英語版

『季刊海外日系人 36号(1995.5)』
編者:海外日系新聞協会
発行所:海外日系人協会
発行年:1995年


『ララ救援物資について(コピー)』
編者:厚生省社会局
発行所:厚生省社会局
発行年:1951年

『ララの成果(コピー)』
編者:厚生省
発行所:厚生省
発行年:1952年


『もう一つの日米関係史:紛争と協調のなかの日系アメリカ人』(図書)
著者:飯野正子
発行所:有斐閣
発行年:2000年


『帰還復興史並住所録』(図書)
編者:日米時事社
発行所:日米時事社
発行年:1948年

 

展示タイトル:特別展示「ブラジル・サッカーのサムライたち  ―日系スーパープレーヤー列伝」
開催期間:2014年6月7日(土)〜7月21日(月・祝)

主な展示資料

『闘莉王 超攻撃的ディフェンダー』(図書)
著者:矢内由美子
発行所:学習研究社
発行年:2009年


日系ブラジル人二世の父、イタリア系ブラジル人の母を持つ、田中マルクス闘莉王は、1981年生まれの三世です。  本書では、闘莉王(トゥーリオ)が、十六歳で日本の高校に留学し、プロになり帰化して、日本代表に上り詰めた足跡が描かれています。
「日本に来て最初の一年が、ぼくの人生でいちばんしんどかった。地獄のような毎日だった。…」闘莉王は、いつも努力し苦労を乗り越えながら、前進してきたといいます。
「もっとうまくなりたい。もっと上にいきたい。ぼくは毎日そう思ってサッカーをやっている。…サッカーでがんばって活躍することが、すべての人たちへの恩返しだ」と語っています。
他、関連図書は、上記著者による『闘莉王:赤き魂のサムライ』と、闘莉王さんの自著『大和魂』があります。


『フェアプレイ:ワールドカップを売った日系人』(図書)
著者:ジャック K・坂崎
発行所:日経BP社
発行年:1998年


著者は、熊本で生まれて幼少期を過ごし、カリフォルニアで教育を受け、青春期を送った日系三世です。大学卒業後、来日して以来、日本はもとより米国、欧州、アジアなど世界を舞台に、数々のスポーツ・ビジネスを手がけています。
巻末の略年表に、著者が関わってきたイベント(サッカーW杯アジア最終予選のマーケティングなど)が、まとめられています。
本書は、IMGでビジネスを学んだことなど、ビジネス書としても、またスポーツ・マーケティングを学ぶ上でもよいテキストになるでしょう。


『マーノ・デ・サントの帰郷:アルゼンチンサッカーに生きたある日本人の物語』(図書)
著者:晩豊彦
発行所:文藝書房
発行年:2006年


今から約100年前、アルゼンチンサッカー史に輝かしい足跡を残した日本人がいたことをご存知でしょうか。花井貫一(本名・松井良次郎)さん。富山県出身。
花井さんは、1924年〜39年、アルゼンチンの名門ボカ・ジュニアーズでトレーナーとして活躍し、「マーノ・デ・サント(聖なる手)」(神の手)と呼ばれ、選手から絶大な信頼を寄せられました。
『アルゼンチン日本人移民史 第1巻 (戦前編) 』の「1918年の日本人在住者名簿」p358に記載があります。


☆サッカー関連図書
『日本サッカー黙示録 代表編』(図書)
著者:セルジオ越後
発行所:TOKYO FM出版
発行年:1997年

『サッカー移民:王国から来た伝道師たち』(図書)
著者:加部究
発行所:双葉社
発行年:2003年

『情熱のブラジルサッカー:華麗・独創・興奮』(図書)
著者:沢田啓明
発行所:平凡社
発行年:2002年  

『ジャポネス・ガランチード:日系ブラジル人、王国での闘い』(図書)
著者:下薗昌記
発行所:ガイドワークス
発行年:2013年  

『サッカー狂の社会学 : ブラジルの社会とスポーツ』(図書)  
著者:J・リーヴァー
訳者:亀山佳明 西山けい子  
発行所:世界思想社  
発行年:1996年


 

展示タイトル:特別展示「雄飛-沖縄移民の歴史と世界のウチナーンチュ」
開催期間:2014年3月1日(土)〜5月11日(日)

主な展示資料

『移民関係映像のテキスト化資料:沖縄テレビ放送株式会社制作 「沖縄発われら地球人」と「世界ウチナーンチュ紀行」のテキスト化資料』(図書)
編集:町田宗博
発行所:琉球大学国際沖縄研究所移民研究部門
発行年:2010年


現在、当資料館「企画展示室」で、沖縄テレビ放送(OTV)制作の「沖縄発われら地球人」と「世界ウチナーンチュ紀行」番組の内、9タイトルが上映中です。図書資料室(海外移住)では、番組の全タイトル(210本)を琉球大学「移民データベース」を介して、ご覧いただくことができます。特別展示期間中(〜5月11日)のみ閲覧可能です。  本書は、上記の全番組210本がテキスト化されたものです。今なら、読んでも観ても両方楽しめます。視聴はお早めにお越しください。


『ヒストりゅ〜:琉球・沖縄の歴史』(図書)
編集:琉球新報社
著者:新城俊昭 西銘章 仲村顕
発行所:琉球新報社
発行年:2012年


沖縄は、かつて琉球王国とよばれ、東アジアや東南アジアの国々と盛んに交易が行われていました。王国時代半ば、薩摩藩の侵攻によりその支配下におかれ、明治時代初期、琉球処分により沖縄県となりました。太平洋戦時下には日本国内で最大の地上戦を経験し、戦後は米軍の支配下におかれ、そして1972年、日本本土へ復帰しました。沖縄県外の歴史教育ではあまり触れられない事柄も含め、古代から現代までの沖縄の歴史が、写真、イラスト、年表などによりわかりやすく紹介されています。子どもから大人まで、楽しみながら学ぶことができる資料です。

『海からぶたがやってきた! おはなしノンフィクション5』(図書)
作:下嶋哲朗
絵:下嶋哲朗 下嶋幸子
発行所:くもん出版
発行年:1995年


 沖縄のぶたは、戦前くろぶたで、戦後しろぶたに変わってしまったことをご存知でしょうか。本書は、「戦争のために絶えてしまったぶた、そして、その再興につくした、ハワイのウチナーンチュ(沖縄人)の活躍を描いた、ノンフィクション」です。
著者は、ぶたとの共生を失った沖縄の人々は、豊かさを楽しむ一方、何か大切なものを失った(心に空白ができたというような)と感じています。今の私達ができることは、「考える習慣をもつこと」こそが、失われた共生(空白)に変わるべき、方法だと思っています。更に、「考える習慣」は、意志を育て、生きる力になり、歴史をもかえうり、歴史を私達のものにする、とも述べています。ずっと、沖縄を見つめ続けてほしいとの願いが込められています。
また、本書を元に、紙芝居『うみからぶたがやってきた』が作成されました。2011年に沖縄で開催された「世界のウチナーンチュ大会」の付帯企画として、沖縄県内の中学校で行われた「レッツスタディ!ワールドウチナーンチュ事業」の取り組みで制作されたものです。更に、もう一つの紙芝居『ボリビアを求めて!』共々、特別展示期間中のみ、図書資料室で閲覧できます。


『帰米二世画家小橋川秀男:永久少年の夢と生涯』(図書)
編集:沖縄県
発行所:沖縄県文化振興会本地域社会研究所
発行年:2000年


 半世紀以上にわたり、ニューヨークで制作を続けた画家、小橋川秀男は、アリゾナ州で生まれ、沖縄で育ち、15歳の時、再びアメリカに帰った、帰米二世です。描いた作品の数は一万点に及ぶといいます。
これまで、ほとんど知られることのなかった画家の生涯と芸術が、この図録の中で、日系人強制収容所における体験、アーティストとしての意識の萌芽、戦後ニューヨークにおいてアーティストとして成長していく過程等、時代を追って紹介されています。


『世界のウチナーンチュカルタ!チャンプレアンド:英語』
『世界のウチナーンチュカルタ!チャンプレアンド:スペイン語 ポルトガル語』
編集・発行所:沖縄NGOセンター
発行年:2011年


 本カルタは、2011年、第5回世界のウチナーンチュ大会開催に合わせて出版されました。1900年に沖縄移民が始まってから一世紀が経ち、世界で活躍するウチナーンチュは、40万人にのぼるといわれています。
沖縄移民の歴史、移住地での仕事や生活、県人会の集まりの様子等が、読み札(日本語訳付き)で解説され、絵札に写真で紹介されています。
移民について学習する時、このカルタなら、遊びながら、より広く深く楽しめるツールとなるでしょう。


『沖縄県と海外移住 平成6年3月』(図書)
編集・発行所:国際協力事業団沖縄国際センター
発行年:1994年


 沖縄県は、全国で2番目に多くの移住者を送り出していた移民県です。ハワイ、カナダ、ブラジル、アルゼンチン、ボリビア、ペルー、フィリピン、旧南洋群島などへ、多くの県民が渡って行きました。本書には、これらの国々への移住の概要が、わかりやすく解説されています。また、戦前・戦後の移住者数が統計表とグラフで紹介されており、沖縄移民の傾向をみることができます。巻末には年表も掲載されており、読みものとしても、また、調査資料としても活用できる一冊です。

 

 

展示タイトル:特別展示「魁(さきがけ)〜日本からハワイに渡った人々 ―浜野龍峰 書のある空間から―」
開催期間:2014年1月18日(土)〜2月16日(日)

主な展示資料

『浜野龍峰書展:書のある空間から「日本」』(図書)
著者:浜野龍峰
発行年:2012年


本書は、当資料館で開催中(2月16日まで)の特別展示「魁(さきがけ)〜日本からハワイに渡った人々」の書家・浜野龍峰さんの金沢21世紀美術館での図録です。ハワイ官約日本人移住125周年(2010年)を記念して、ハワイ日本文化センターで個展をされた作品(現在、当資料館で展示中)も本書に掲載されています。苦難を乗り越えてきた日系人の方々への尊敬の念を形にしたものという浜野さんの作品を展示場でゆっくりご覧ください。
他に、浜野龍峰さんの関連図書は、『浜野龍峰作品集』『筆のまち豊橋発 国際カリグラフ展2006』があります。

『図説ハワイ日本人史 1885〜1924』(図書)
著者:フランクリン王堂、篠遠和子
発行所:B.P.ビショップ博物館
発行年:1985年


 本書は、最初の日本人官約移民がハワイに到着してから100年目にあたる1985年に、ビショップ博物館ハワイ移民資料保存館から発行された資料。官約移民が到着した1885(明治18)年から日本人移民の入国が禁止される1924(大正13)年までの期間に焦点をしぼり、移民の募集、到着、労働、生活、教育、人権問題などを、約250点の豊富な写真、統計データなどとともに綴っています。主にビショップ博物館が所蔵している移民契約書類やパスポート、移住者の生活を写した写真など、貴重な資料が多数掲載されています。


『ホレホレ・ソング:哀歌でたどるハワイ移民の歴史』(図書)
著者:ジャック・Y・タサカ
発行所:日本地域社会研究所
発行年:1985年


 「ホレホレ・ソング」とは、ハワイのサトウキビ農園で日本人移民たちが歌っていた労働歌。「ホレホレ」はハワイ語でサトウキビの枯葉をむしり取る作業のことを表しています。日本人移民たちは炎天下の農園で働きながら、労働の辛さや生活の苦しさ、望郷の想い、哀しみなどを、故郷で親しんでいた民謡の節回しに託して歌うことで、自らをなぐさめたといいます。元ジャーナリストである著者は、元移民監督官であり移民事業に生涯を捧げた広島県出身の父が、晩酌の席でホレホレ節を歌っているのを聞いて育った帰米二世。ホレホレ節の歌詞とその歴史的背景の解説から、ハワイ日本人移民の歴史を知ることができます。


『ハワイに開いた大輪のロマン:追想 マカデミアナッツ・チョコレートの「滝谷守」』(図書)
著者:永井萠二
発行所:M・A・T・トレーディング
発行年:1989年


 ハワイの島々の守り神「ティキ」をシンボルマークとした包装でおなじみのハワイアン・ホーストのマカデミアナッツ・チョコレートは、ハワイの土産として広く知られており、今では日本においても頻繁に見ることができます。このハワイアン・ホースト社をホノルルに設立したのは、日系人である滝谷守氏でした。第一回官約移民としてハワイに渡った山口県岩国出身の祖父母の長男と、同じく岩国生まれの母との間に生まれた守氏は、青年期までを山口県で過ごしたのちハワイに帰国、父の事業を手伝ったあと、マカデミアナッツ・チョコレートを開発し、順調に業績を伸ばしました。本書は、ハワイはもとよりアメリカ日系社会でも屈指の成功者となった滝谷守氏の生涯を綴った資料です。


『おかげさまで:アメリカ最初の日系人知事 ハワイ州元知事ジョージ・アリヨシ自伝』(図書)
著者:ジョージ・R・アリヨシ
発行所:アーバン・コネクションズ
発行年:2010年


 ハワイの日系二世として福岡県出身の父親と熊本県出身の母親の間に生まれたジョージ・R・アリヨシ氏。日系人としてアメリカで初めて州知事となったアリヨシ氏が、自らの生い立ちや家族のこと、政治の道に進んだ背景、当時の社会情勢や政治家としての信念、経験したさまざまな出来事を詳細に綴った一冊。ハワイの日系二世たちが当時、どのような立場にあり、何を考え、行動してきたのか。「おかげさまで」の気持ちを根底に持ち続けてきたアリヨシ氏の人生から垣間見えます。


『写真花嫁・戦争花嫁のたどった道:女性移民史の発掘』(図書)
編著者:島田法子
発行所:明石書店
発行年:2009年
 

 アメリカ本土、ハワイ、ブラジル、オーストラリアに渡った「写真花嫁」「戦争花嫁」を取り上げた女性移民史。
オーラルヒストリー資料の活用、インタビューやアンケート調査により女性の語りを重視。それぞれの時代の政治的、経済的、社会的条件を踏まえた上で、花嫁として海を渡ることを選択した意義を考察する論文を収録。 本書は、移民研究ワークショップで発表された口頭論文に基づいて加筆修正されたものです。


『ハワイ日系移民の服飾史 絣からパラカへ』(図書)
著者:バーバラ・F・川上
発行所:平凡社
発行年:1998年


 ハワイへ渡った日本人移民たちは、自分たちの衣服を、日本の伝統的な特徴を保ちつつ、他の民族文化を吸収し、新しい環境と暮らしにあわせて改良しました。本書は、ハワイ移民たちの結婚衣装、仕事着、作業用装身具、履き物、子どもたちの衣服、喪服などを写真とともに紹介。日本人移民の生活と文化を、日本の伝統をとどめて変遷してきた衣服に焦点をあて、考察しています。当資料館の常設展示室には、バーバラ・川上さんが制作した、ハワイのサトウキビ・プランテーションで働く人々が当時着ていた労働着の復刻版が展示されています。


『これならわかるハワイの歴史Q&A』(図書)
著者:石出みどり、石出法太
発行所:大月書店
発行年:2005年


 ハワイ王国の成立と滅亡、日本人移民、太平洋戦争、食べもの、文化、信仰、観光など、さまざまな視点からハワイの歴史を概観することのできる一冊。「ハワイ王国はなぜ滅ぼされたのか」「ピクチャー・ブライドとは何か」「なぜ大相撲にハワイ出身の力士が誕生したのか」など、82の質問と答えがQ&A形式でわかりやすくまとめられています。「常夏の楽園」だけではない、ハワイの魅力をおしえてくれる資料。


『ズッコケ三人組ハワイに行く』(図書)
著者:那須正幹
発行所:ポプラ社
発行年:1997年


 ハチベエ、ハカセ、モーちゃんの三人の小学六年生を中心に、様々なテーマで物語が展開するズッコケ三人組シリーズ。懸賞で当たったはじめての海外旅行でハワイを訪れた三人は、そこで日系人の少女と出会います。少女の曾祖父母は、三人の同郷からハワイへ渡った移民であり、日本人移民の歴史や苦労、日本とハワイのつながりなどを学んでいきます。ユーモアを交えた物語により、楽しみながらハワイの歴史、移民の歴史を知ることができます。


『100年の鼓動 −ハワイに渡った福島太鼓−』(DVD)
制作:オプティカス・メディア
制作年:2011年


 一世から伝えられた「福島音頭」に、自身のアイデンティティーを確認し、さらに若い世代に伝えようとする日系人の姿を通じて、100年以上の歴史を持つハワイ日本人移民の歴史を振り返るドキュメンタリー。

 

展示タイトル:特別展示「日系人と混血−Hapaとメスチッソ−」
開催期間:2013年11月15日(金)〜12月28日(土)

主な展示資料

『part asian・100% hapa』(図書)
著者:Kip Fulbeck
発行所:Chronicle Books
発行年:2006年

 現在、当資料館で開催中の特別展示「日系人と混血 Hapaとメスチッソ」の元になっているのが本書です。性別や年齢も様々な人々の顔写真と共に“What are you?”という質問に答えての手書きのメッセージが添えられています。次々とページに見入ってしまうのは、「あなたは何ですか?」という質問が、日系人であるかないかを問わず、読者誰もに深く訴えかけてくるからかも知れません。自分は何者なのか…と。
同著者による『Mixed:portraits of multiracial kids』もあります。

他、特別展関連映像(DVD)4本は、図書資料室内で、ご覧いただけます。
『One big hapa family』
『A beautiful blend:Mixed race in America』
『Selected videos:volume one』
『Selected videos:volume two』

 

 

展示タイトル:特別展示「海を渡った日本人町」展〜アメリカ大陸の日本人町、日本町、日本人街、小東京〜
開催期間:2013年7月19日(金)〜9月23日(月・祝)

主な展示資料

『リトル東京:ロサンゼルスに花開いた日本文化』(図書)
著者:五明洋
発行所:青心社
発行年:2008年

 1906年、サンフランシスコに大地震が発生すると、罹災した日本人がロサンゼルスへ大移動しました。ロサンゼルスに住む初期の日本人はチャイナタウンからダウンタウン全体に分散していましたが、大挙して押し寄せる日本人に対する排斥が激しさを増すにつれ、小東京に寄り添うように集まりだし、米国最大の日本人コロニーが誕生しました。店舗や住人の半数近くが日本人となった1907年は小東京誕生元年であり、翌年、Little Tokio と名付けられました。太平洋戦争時の強制収容により、小東京は一時、黒人村と化しましたが、戦後5年で復興。都市計画による立退きや土地の接収に対し、それに代わる再開発を繰り返し、翻弄されつつも発展を遂げ、現在に至っています。本書は、地図、新聞記事、写真、小東京を愛する人々のインタビューをとおして、ロサンゼルスの小東京を取り巻く環境とその変遷をみることができる一冊です。


『ロサンゼルス市日本人町:四人の女の物語』(図書)
著者:大谷勲
発行所:角川書店
発行年:1984年


 写真家でノンフィクション作家の著者が、ロサンゼルスの日本人町「リトル・トウキョウ(小東京)」に関わりのあった4人の女性たちを取材して書かれたものです。戦後、アメリカ兵と結婚し渡米した照子さん。写真花嫁としてハワイへ行き、その後ロサンゼルスで暮らし、2つの収容所体験をした一世の時子さん。ターミナル・アイランドで産婆さんをしていたカメヨさん。フレズノで少女時代を過ごし、リトル・トウキョウの教会で結婚した二世のヨシエさん。それぞれの女性が、確固とした意志を持って力強く生き抜いた姿に励まされます。


『サンフランシスコ日本人町:土橋治重詩集』(図書)
著者:土橋治重
発行所:国文社
発行年:1978年


 著者の詩によって、サンフランシスコ(桑港)の日本人町が生き生きと立ち現れてきます。「記憶によるシスコ日本人町(大正13年〜昭和8年)」の略図もあるので、著者と共に当時の町を一緒に歩いているような気分になります。生活文化より「白色人種という人間に最大のおどろきを覚えた」著者は、限りないほどの屈辱(劣等感)を感じながら、町を漂流していましたが、半世紀がたち懐かしさが伴ってくると、日本人町へのオマージュとなりました。



『幻の町幻の女:カンバーランド』(図書)
著者:工藤美代子
発行所:朝日新聞社
発行年:1986年


 本書は、著者が1985年の秋、カナダの新聞の片隅に「バンクーバー島のカンバーランドという旧炭鉱町で、約800枚のガラス板ネガが発見された…」という記事をみつけたことをきっかけに書かれたものです。その町には戦前、最盛期で1,600人の日系人が住んでいたといわれています。日本人の写真家が撮ったネガを通して、明治の末から戦前までの日系人、中国人、カナダ人の生き様が、静かに熱い光線を放ちながら、現在の私達へ迫ってきます。


『エスニック地理学(学術叢書)』(図書)
著者:杉浦直
発行所:学術出版会
出版年:2011年


 エスニック地理学とは、エスニック集団やそのエスニシティに地理学的な手法でアプローチし、研究することを意味しています。本書は、前半の理論、後半の諸相に分かれおり、後半では、エスニック都市空間に関する実証研究として、シアトル、ロサンゼルス、サンフランシスコの日本人街の事例を取り上げています。ロサンゼルスにおいてもサンフランシスコにおいても、初期の再開発は経済的活性化を最も枢要な目的としていましたが、1970年代頃から、公民権運動やそれを後押しせざるを得ない連邦政府の方針を受けて、コミュニティの参画が求められるようになりました。それらのコミュニティの関与は、現地の日系人ビジネスや住宅開発、文化コミュニティ施設の建設等、エスニック・コミュニティ精神の強化・維持へとつながっています。本書は、アメリカ合衆国での理論的および実証的な長年の調査研究に基づき、西海岸の日本人街のエスニック地理的な現象を詳細に著述している学術資料です。


『ブラジル×ジャパン:Brasil×Japan』(図書)
著者:鈴木美也子
発行所:書肆侃侃房
発行年:2009年


 2002年から毎年のように南米放浪を敢行している自称ボヘミアンフォトグラファーの著者。 本書は、著者のブラジルにいる友人から届いた1通のメールから始まります。「リオのカーニバルで、日本移民100周年をテーマにしたエスコーラのパレードがあるよ」 カーニバルに始まり、音楽、サッカー、観光と、ブラジルへ旅する人にはうれしいガイドブックになっています。もちろん、サンパウロのリベルダージ「東洋人街」と「ブラジル日本移民資料館」もお忘れなく。最終章に、日本の中のブラジルも紹介されているので、まずは、そこを訪れてもよいかもしれません。

 

展示タイトル:特別展示「100年後のカリフォルニアヘ-祖父たちの足跡をたどって-松井みさき写真展」
開催期間:2013年3月1日(金)〜5月6日(月)

主な展示資料

『Back to California after 100 Years』(図書)
著者:松井みさき
発行者:松井みさき
発行年:2011年

 ニューヨークで活動する写真家・松井みさき氏は、曾祖父・隅蔵(すみぞう)と祖父・隆治(たかじ)が第二次世界大戦前、アメリカ移民としてカリフォルニアで葡萄園を経営していたことを知りました。また、偶然にもその祖父が、自分と同じように暗室を持ち、ライカで写真撮影をし、バイオリンを弾いていた話を聞き、彼らとのつながりを感じました。本書には、松井氏がサンフランシスコからレーヨー葡萄園まで隅蔵と隆治の夢の軌跡をたどりながら、広大なアメリカの素晴らしい原風景を撮影した写真がおさめられています。


『カリフォルニア移民の断面』(図書)
著者:芳賀武
発行所:創英社
発行年:1984年


 著者である芳賀武氏は、17才から6年間、気候も良く、開放的であり、日本人移民が多く住むハワイで移民として過ごし、その後、サンフランシスコへ渡り、4年間季節労働者として過ごしました。本書は、食べていくにも困る現状から脱するためにアメリカへ渡り、排日運動が盛んになる中、辛抱強く厳しい労働に耐え、稼いだお金を日本へ送って家族を扶養し続けた日本人の赤裸々な姿を、様々な出来事を通してわかりやすく紹介しています。


『カリフォルニア日系知識人の光と影』(図書)
著者:松下志朗
発行所:明石書店
発行年:1994年


 松下志朗氏(1933〜)は、九州大学の在外研修員としてハワイ大学へ渡り、九州歴史研究家であるロバート・顯次郎・境(ハワイ大学歴史学博士)のお世話になりました。境博士の祖父・信太郎は、花むしろ(イグサで編んだ敷物)販売拡張の為カリフォルニア州コーチェラへ渡った移民でした。本書は、祖父から事はじまる境ファミリーの日系移民としての歴史を、1問1答の形式で綴った記録です。カリフォルニアにおける日系人の農業、子供の教育、宗教や第二次世界大戦時のポストン強制収容所での生活等が語られています。


『カリフォルニア移民物語 : 気骨のジャーナリスト尺魔が刻した』(図書)
著者:佐渡拓平
発行所:亜紀書房
発行年:1998年


 本書は、著者が祖父・鷲頭文三(1865〜1936)(ペンネーム尺魔)の大切にしていた新聞切り抜きをコマ未亡人より手渡されたことをきっかけに書かれたもので、アメリカ初期の移民史ともいえる資料です。尺魔は、「ジャパンヘラルド」サクラメント支社を開設した人物でした。日本人移民の定住運動におけるさまざまな苦労の中、忍耐、思いやり、団結の末、リビングストンにヤマトコロニーを作った祖父への熱い思いが書かれています。


『ザ★カリフォルニア:もっとも新しいアメリカ』(雑誌)
編集:石川好
発行所:グロビュー社
発行年:1984年


 本書は、カリフォルニアの生き字引と言える石川好氏が、当時のカリフォルニアを紹介している雑誌です。多くの著名人達によるエッセイや安岡章太郎氏との対談をメインとして、歴史を物語る多数の写真を掲載し、1984年当時のカリフォルニアを浮き上がらせています。


『移民農業:カリフォルニアの日本人移民社会』(図書)
編集:矢ケ崎典隆
発行所:古今書院
発行年:1993年


 地理学博士である矢ケ崎典隆氏(1952〜)は、南カリフォルニアの日本人移民が野菜・果物・花卉の集約的生産活動によって、いかに経済的基盤を発展させていったかを、詳細に検証しました。本書は、多くの資料でそれらの活動を詳しく紹介しています。サンフランシスコのフラワーターミナルやサリナス日本人温室村等も紹介しています。

 

 

展示タイトル:特別展示「ペルーの日系人」
開催期間:2013年1月18日(金)〜2月17日(日)

主な展示資料

『ペルーを知ろう』(図書)
著者:RAFAEL・ESPINOZA
発行所:APENKAI
発行年:1992年


 日本でも、マチュピチュ遺跡・チチカカ湖・ナスカの地上絵等で良く知られているペルーは、日本の3.4倍の国土を有する南米・ラテンアメリカの国です。本書では、日本人のペルー移住の歴史や、宗教・教育・農業・貿易・産業・観光等も詳しく紹介されており、ペルーを知る為のとても良い参考資料となっています。

『おてちゃん一代記』(図書)
著者:松浦喜代子
発行所:論創社
発行年:2003年


 本書に登場する6人兄弟の長女として生まれた元気でお転婆な女の子は「おてちゃん」と呼ばれ、1916年(大正5年)1歳の時、貿易会社に勤務する父親の仕事の都合で南米ペルーへ渡りました。その後、ペルーの土地に溶け込んで、結婚、子育て、第二次世界大戦を体験し、戦後の混乱が残る日本へ帰国して様々な苦労を経験します。本書は、1970年(昭和40年)ペルーを第二の故郷として思い続けた願いが叶い、おてちゃんがやっと里帰りするまでのエピソードが綴られた一冊です。

『ペルーの天野博物館』(図書)
著者:天野芳太郎
発行所:岩波書店
発行年:1983年


 天野芳太郎氏(1892年〜1982年)は、ペルーへ渡り、事業のかたわら古代アンデス文明の研究や遺物の収集に没頭し、集めた品々を展示するため個人で「天野博物館」を設立しました。天野氏の解説を聞きながら博物館を見学すると、古代アンデスに生きた人々の息吹を感じ、喜怒哀楽を共にして一緒に古代アンデス文明を旅しているように感じたといいます。本書は、その天野博物館をカラー写真を交え、わかりやすく解説しています。

『突入 ペルー・リマ日本大使公邸人質事件、もうひとつの真実』(図書)
著者:平山和充
発行所:新声社
発行年:1998年


 1996年12月17日午後8時過ぎ、トゥパク・アマル革命運動メンバー14名による日本大使公邸襲撃事件が起こり、日本人を含む72名の人質が127日間も拘束されました。人質となった人達の生活や全員の無事解放を模索するシプリアニ大司教をはじめとする関係者、そして、日本とは考え方の違うペルーでは「武力介入もありえる」として地下トンネル救出作戦を指揮したフジモリ大統領の活躍等、日本人カメラマンが見た、報道されなかった裏側が時間を追って克明に描かれています。

『奥アマゾンの日系人(ペルー下りと悪魔の鉄道)』(図書)
著者:中武幹雄
発行所:鉱脈社
発行年:1998年


 20世紀初頭のペルーへ渡った日本人移住者達の中で、コーヒー農園や綿栽培等の過酷な労働に耐えきれず、アンデス山脈を越えて奥アマゾンへ行った人達を「ペルー下り」と呼びました。ちょうどその頃、ボリビアでゴム景気が起こり、そのゴムを運び出すために「マデイラ・アモレ鉄道」いわゆる「悪魔の鉄道」が365kmにも渡って引かれる事になりました。その建設工事に、多くの日本人移住者が従事しました。土木技術者である著者は、この事実を後世に残す為、熱帯の悪条件の中で建設工事に従事したペルー下りの人々や2世3世のその後を追跡調査、取材し、本書をまとめました。

◆◆◆児童書のコーナー◆◆◆

主な展示資料

『ペルーのごはん』(図書)
著者:銀城康子
発行所:農山漁村文化協会
発行年:2008年


 南アメリカ大陸西側にあるペルーは、地球儀で見ると日本の反対側にあります。連なるアンデス山脈には高度の違いによって様々な作物が栽培され、寒流と暖流がぶつかる太平洋側の漁場では、豊富な魚介類がとれます。本書では、首都リマにあるワンカヨ町に住む一家をモデルとして、ペルーの食材を使った多種多様なペルー料理とパーティ料理、食事マナー及び食材の保存方法等を、カラフルな絵で楽しく紹介しています。


『ブラジル・ペルー:きみにもできる国際交流』(図書)
著者:こどもくらぶ
発行所:偕成社
発行年:2001年


 日本とも関係が深く、アマゾン川で結ばれているブラジルとペルーを、絵や写真で紹介する本です。両国の言葉、宗教、歴史、教育、スポーツや食生活等を比較しながら、相違点、共通点を紹介しています。それぞれの国を知る第一歩となる本です。

 

 

展示タイトル:特別展示「アンドウ・ゼンパチ―移民知識人の人生とその業績― “Ando Zenpati – A vida e a obra de um imigrante intelectual”」
開催期間:2012年12月12日(水)〜1月6日(日)

主な展示資料

『アンドウ・ゼンパチ 恩師のことば―日本移民に役立つ人間になれ―』(図書)
著者:古杉 征己
発行年:2010年
発行所:ブラジル日本移民史料館

アンドウ・ゼンパチ(本名:安藤 潔1900年〜1983年)誕生110周年を迎えました。
邦人社会の文化的発展を願って言論活動にたずさわり、著述家で評論家でもあったゼンパチの人生に光を当てて書かれた本です。アンドウ・ゼンパチは、1917年、かなだ丸で60日間をかけて、ブラジルへ渡り、小学校の教師、新聞社の編集長等を体験。4年後、日本で横浜外国語学校を設立した後、再度ブラジルへ渡り、ブラジル文化の啓蒙に力をつくした人です。戦後の情報錯乱の中から邦人社会は「勝ち組」「負け組」に割れましたが、認識派「負け組」の中から新しい生活と行動の理念を構築してゆくため、サンパウロ人文科学研究所の前身である「土曜会」設立に力を尽くしました。また、1959年河出書房新社から「ブラジル史」を出版、旧制中学の恩師の教え「頭で働いて日本移民に役立つ人間になれ」の言葉を原動力として、ブラジルと日本の懸け橋になりました。

『ブラジル史』(図書)
著者:アンドウ・ゼンパチ
発行所:河出書房新社
発行年:1959年

1500年、ポルトガル人のカブラルによって航海の途中たまたま発見された土地がブラジルでした。ブラジル発展の基礎となった砂糖製造、1696年の金鉱発見から70年間続いた金鉱時代。18世紀には、世界的なコーヒーブームの中で、コーヒー栽培が奴隷の労働力によって支えられ、その発展の中で多くの海外移民を受け入れる様になりました。本書は、今日のブラジルとなる歴史が書かれた資料です。「ブラジル史」は、1940年に文教普及会から、1983年に岩波書店からも出版されています。

『コチア産業組合三十年の歩み』(図書)
著者:アンドウ・ゼンパチ
発行所:凸版印刷株式会社
発行年:1959年

コチア産業組合とは、ブラジルを支配していた大農園主制から脱却し、小農生産者31ヶ国の人種が参加して設立した協同組合であり、その組織と事業は南米一となりました。最初はイモ生産からはじまり、トマト、養鶏、野菜、綿花、米、バナナの出荷・製茶生産等の加工組合作りへ、そして、農事試験場も設けられた大地域制による農事協同組合に発展していきました。終戦直後の日本人社会で「勝ち組」「負け組」とに分かれた混乱の中でもほとんど動揺しなかったコチア組合員達の事など、設立当時から今日までの出来事なども盛り込まれた本です。

 

 

展示タイトル:特別展示「JICA横浜 海外移住資料館の10年」
開催期間:2012年10月4日(木)〜11月11日(日)

主な展示資料

『アメリカに日本食文化を開花させたサムライたち』(図書)
著者:宇治田憲彦
発行所:燦葉出版社
発行年:2008年
健康志向の高まりとともに、アメリカ合衆国では鮨や酒をはじめとした日本食がブームとなっており、日本食の小売店やレストランも多数存在しています。このブームの根底には、日本人移民たちの努力と苦労がありました。移民たちは望郷の念から日本食を作ろうと、米や野菜などを栽培し、日本の食材を苦労して輸入していました。いわゆるタクワン貿易です。さらに、醤油、味噌、酒の現地生産も行われていました。当初は日本人移民のために行われていた日本食の輸入・販売やレストランの経営は、1970年代以降、日本人観光客や駐在員へとターゲットを広げ、今ではアメリカ社会全体へと広まっています。本書は、第二次世界大戦時の混乱を乗り越え、日本食をアメリカに広めるきっかけを作ったこれらの活動と、その活動に尽力した人物たちを紹介しています。

『99年の愛 〜Japanese Americans〜』(図書)

著者:橋田壽賀子
発行所:小学館
発行年:2010年
『ジュニア版 99年の愛 〜Japanese Americans〜』(図書)
脚本:橋田壽賀子
発行所:汐文社
発行年:2010年
本書は、TBS開局60周年記念スペシャルとして5夜連続で放送された同名ドラマのノベライズ作品です。99年前、貧しい農家の次男であった一人の男が、家計を助けるため出稼ぎすることを決意、アメリカで一旗あげることを夢に海を渡りました。厳しい人種差別のなか季節労働者として働いていた彼は、写真だけで見合いをした花嫁を日本から呼び寄せて結婚、休みなく勤勉に働き続けた彼らは、やがて農場を営むまでになり、4人の子どもにも恵まれました。しかし、そんな家族を戦争が翻弄します。家族の離散、強制収容所での生活、米軍兵士として戦う日系2世の長男。日本人よりも日本人らしく生きようとした家族の物語は、日本人としての誇り、ひたむきに努力する姿勢、愛するものをただ純粋に守ろうとする心など、忘れかけていた大切なことを思い出させてくれます。子ども向けに出版されたジュニア版は、小学生にお薦めの1冊です。

『たいころじい』 第16号(逐次刊行物//年2回刊行)
企画監修:浅野太鼓資料館
発行所:十月社
発行年:1998年5月 (第18号より、企画監修・発行所は浅野太鼓文化研究所)
創業400年の歴史を誇る和太鼓製造・販売の老舗、浅野太鼓楽器店。『たいころじい』は、その研究機関である浅野太鼓文化研究所が年2回発行する雑誌であり、国内・海外の最新の太鼓事情を知ることができる日本で唯一の太鼓専門誌です。当資料室に所蔵されている第16号は、北米日系人の太鼓文化を特集したものです。単なる日本文化の継承ではなく、礼儀や調和、協力などという精神を学ぶ場であり、自らのアイデンティティを問い、表現する手段となっている北米和太鼓の歴史と現在を、そのパイオニアたちへのインタビューとともに紹介しています。

『ハワイに開いた大輪のロマン : 追想 マカデミアナッツ・チョコレートの滝谷守』(図書)
著者:永井萠二
発行所:M・A・T・トレーディング
発行年:1989年
ハワイの島々の守り神「ティキ」をシンボルマークとした包装でおなじみのハワイアン・ホーストのマカデミアナッツ・チョコレートは、ハワイの土産として広く知られており、今では日本においても頻繁に見ることができます。このハワイアン・ホースト社をホノルルに設立したのは、日系人である滝谷守氏でした。第一回官約移民としてハワイに渡った山口県岩国出身の祖父母の長男と、同じく岩国生まれの母との間に生まれた守氏は、青年期までを山口県で過ごしたのちハワイに帰国、父の事業を手伝ったあと、マカデミアナッツ・チョコレートを開発し、順調に業績を伸ばしました。本書は、ハワイはもとよりアメリカ日系社会でも屈指の成功者となった滝谷守氏の生涯を綴った資料です。

『ラテンアメリカに生きる<総合篇>』(映像)
制作:海外移住事業団、毎日放送
制作年:1964年
移住者の送出がまだ盛んに行われていた頃、海外移住の啓発を目的として、全国各地で講演会や映画会などが開催されていました。図書資料室には、そこで上映されていた映像が「海外移住映像資料」として所蔵されており、室内でご覧いただけます。 その中の1点であるこの映像は、戦前戦後を通じてブラジル、アルゼンチン、ボリビア、パラグアイ、コロンビア、メキシコ、ドミニカ共和国へ移住し、定着した主な日本人(日系人)、日系企業の活動状況を紹介したものです。写真だけではなく映像で、当時の様子をご覧になってみてはいかがでしょうか。

『写真花嫁・戦争花嫁のたどった道 : 女性移民史の発掘』(図書)
編著者:島田法子
発行者:明石書店
発行年:2009年
本書は、アメリカ本土、ハワイ、ブラジル、オーストラリアに渡った「写真花嫁」「戦争花嫁」を取り上げた女性移民史です。オーラルヒストリー資料の活用、インタビューやアンケート調査により、女性の語りを重視しています。それぞれの時代の政治的、経済的、社会的条件を踏まえた上で、花嫁として海を渡ることを選択した意義を考察する論文を収録。移民研究ワークショップで発表された論文を加筆修正したものです。

◆◆◆児童向け資料◆◆◆

『弁当からミックスプレートへ』(紙芝居
文:中山京子、森茂岳雄  絵:金子映夏
発行所:JICA横浜 海外移住資料館

100年以上前のハワイ生活、さとうきびプランテーション、様々な国からの移民との交流、ハワイの多文化社会、移民の食文化変容を、日系移民史を通して描いています。
絵や写真、そしてわかりやすい言葉で書かれた物語を通じ、移住者の歴史的経験や心情、日本にやってきている日系人の生活や思いを理解することができる紙芝居はこの他3種類あり、すべて貸出可能です。詳しくは、下記ページをご覧ください。
http://www.jomm.jp/education/rent.html

『ブラジルのごはん : 絵本世界の食事7』(絵本)
文:銀城康子
絵:萩原亜紀子
発行所:農山漁村文化協会
発行年:2008年
※同シリーズの『メキシコのごはん』『ペルーのごはん』も所蔵しています。
世界各国の家庭の日常的な食生活を、管理栄養士の視点からわかりやすく紹介するシリーズのブラジル編。ある日系人一家の食生活を紹介する本書では、食事の様子、献立の例、日本であまりみかけない食材、マナー、食習慣などを知ることができます。日本人移民の間では、漬物を漬ける米ぬかがないためトウモロコシの粉で代用するという工夫もなされていたとのこと。さまざまな民族が持ち寄った複合的な食文化は、移民大国であるブラジルならでは。食生活をとおして、ブラジルという国の歴史や文化を知ることができる、おすすめの一冊です。代表的なレシピも紹介されています。

『かこいをこえたホームラン: 世界の絵本9』(絵本)
作:ケン・モチヅキ
絵:ドム・リー
発行所:岩崎書店
発行年:1993年
アメリカ合衆国に暮らす日系人にとっても野球は心休まる娯楽であり、1900年代はじめから各地で交流試合が行われていました。第2次世界大戦時、日系人たちは強制収容所に入れられましたが、その収容所内でも野球は盛んに行われたスポーツでした。この絵本は、収容所生活を体験した一人の日系少年の目を通して、当時の日系人を取り巻いていた状況を描いた作品です。最後に主人公の少年が放つホームランから、当時のアメリカ社会において屈辱的な扱いを受けていた日系人が、差別と偏見を乗り越えていく姿を想像することができます。

 

 

展示タイトル:特別展示「南米日本人移住地今昔〜1964から現在〜」
開催期間:2012年3月16日(金)〜5月13日(日)

主な展示資料

『中南米移住地記録写真集1964』(写真集)
発行所:海外移住事業団
発行年:1964年
今回の特別展示の素材にもなっているこの写真集は、JICAの前身である海外移住事業団が1964年に作成したものです。中南米5カ国(ブラジル、アルゼンチン、パラグアイ、ボリビア、ドミニカ共和国)の日本人移住地の様子等を記録したものであり、合計235点の写真がキャプションとともに掲載されています。今回の特別展示では展示されない写真も多数掲載されており、移住地造成の様子、農作業の風景、学校生活や行事等、移住者たちの当時の生活の様子を見ることができます。
イベント展示や出版物掲載等での使用を目的とする団体には、写真集掲載の画像を貸出しています。ご希望の方は、お問い合わせください。
海外移住資料館 資料貸出担当 TEL:045-663-3257

『ラテンアメリカに生きる<総合篇>』(映像)
制作:海外移住事業団、毎日放送
制作年:1964年
移住者の送出がまだ盛んに行われていた頃、海外移住の啓発を目的として、全国各地で講演会や映画会などが開催されていました。図書資料室には、そこで上映されていた映像が「海外移住映像資料」として所蔵されており、室内でご覧いただけます。 その中の1点であるこの映像は、戦前戦後を通じてブラジル、アルゼンチン、ボリビア、パラグアイ、コロンビア、メキシコ、ドミニカ共和国へ移住し、定着した主な日本人(日系人)、日系企業の活動状況を紹介したものです。写真だけではなく映像で、当時の様子をご覧になってみてはいかがでしょうか。
「ラテンアメリカに生きる」のシリーズは、<総合編> の他にも8点あります。

『海外移住事業団十年史』(図書)
編集・発行所:海外移住事業団
発行年:1973年
海外移住事業団の10年史である本書には、第2次世界大戦後の移住再開から、海外移住事業団の前身である財団法人日本海外協会連合会、海外移住振興株式会社の設立経緯とその事業内容、それらが統合され海外移住事業団が発足するまでの流れ、そして海外移住事業団の事業内容の詳細が書かれています。巻末には、海外移住年表が掲載されており、戦後〜1973年までの移住政策の流れをみることができます。
この他、当時の移住者募集要領などの業務資料も、多数所蔵されています。

『海外移住統計(昭和27年度〜平成5年度):業務資料No.891』
発行所:国際協力事業団
発行年:1994年
この資料には、JICAが送出に関わった移住者数が移住先国別、都道府県別、家族単身別、移住形態別、渡航時年齢別・学歴別、渡航前職業別に掲載されており、移住相談統計も付記されています。また、巻末には参考資料として、戦前の海外移住者数、戦後の在外日系人数や永住を目的とする旅券発行数が掲載されています。『海外移住統計』は、1964年外務省発行からはじまり、1966年に海外移住事業団発行、1968年からは毎年発行が続けられ、1994年発行のこの資料が最後となりました。これらの統計からは、JICAが送出した移住者数のみならず、移住形態の変化や移住相談の動向なども読みとることができ、戦後の海外移住を調査する上で、非常に有用な資料です。

『邦人職業住所案内 1964』(図書)
発行所:Litografia Arte Paulista S.A. (ブラジル・サンパウロ)
発行年:1964年
本書には、ブラジル・サンパウロにおける当時の職業別と個人別の住所録が掲載されています。また様々な業種の広告が約300点も掲載されており、当時様々な分野で移住者とその子孫である日系人が活躍していたことがわかります。県人会、新聞社、マスメディア、商社、病院、法律事務所、食料品販売、製造業、学校、飲食店など、ありとあらゆる業種が並んでおり、当時のサンパウロ市内には多くの移住者や日系人が住み、そのニーズに応える職業があったことがうかがえます。

『妻と歩いたこの道:コチア青年移住55周年、花嫁移住51周年記念誌』(図書)
編集:記念誌編集委員会
発行所:コチア青年連絡協議会
発行年:2011年
コチア青年移住とは、ブラジル・サンパウロ州周辺農村地帯の労働力不足によるコチア産業組合員の生産力減退を防ぐため、当時のコチア産業組合と日本の農業協同組合が提携して開始された制度であり、1955年以降、多くの青年がブラジルに渡りました。1959年からは、コチア青年に嫁ぐことを目的とする花嫁移住が始まりました。本書には、コチア青年と彼らに嫁いだ花嫁移住者たちの体験談が掲載されています。写真見合いと文通だけで籍を入れ、ブラジルで初めて対面した夫婦が、数十年経った今、その人生を振り返り、それぞれの思いを綴っています。
図書資料室には、この他にも、移住地で発行された記念誌などが多数所蔵されています。

 

 

催し物:海外移住資料館開館1周年記念特別講演会
「日本人と新世界」ダイジェスト版上映
海外移住資料館開館1周年記念として2003年10月4日に開催された講演会「日本人と新世界」の模様を、25分のダイジェスト版で紹介しています。(講演者:梅棹忠夫、聞き手:中牧弘允)
催し物開催期間:2012年2月1日(水)〜2月23日(木)

図書資料室では、今回の催し物にあわせて、故梅棹忠夫先生関連の資料を展示しています。  
※図書資料室は、日曜、月曜、祝祭日、月末資料整理日は閉室です。


当コーナーは終了いたしました。
主な展示資料

「海外移住資料館開館1周年記念特別講演会「日本人と新世界」 映像」(DVD)
講演会日時:2003年10月4日
場所:JICA横浜
今回の催しにおいて25分のダイジェスト版を上映していますが、図書資料室では約1時間半の講演の模様全てをおさめたDVDを視聴することができます。 海外移住資料館の特別監修者である梅棹忠夫氏が、日本人の海外移住、日系人、海外移住資料館について、「北海道独立論」「ローマ字書き日本語のすすめ」「文明の生態史観」「日本ABC国家連合」などの梅棹論をまじえて語っています。また、講演録も所蔵されており、希望者に配布しています。

『行為と妄想 : わたしの履歴書』(図書)
著者:梅棹忠夫
発行所:中央公論新社
発行年:2002年
1996年1月から30回、日本経済新聞文化面の「私の履歴書」に掲載された内容に、大幅加筆を行なった梅棹忠夫氏の自伝です。京都大学理学部卒業、理学博士。国立民族学博物館初代館長・顧問・名誉教授、京都大学名誉教授、京都市名誉市民、1994年文化勲章、1999年勲一等瑞宝章受章。生物学の研究者としてはじまり、生態学から民族学、比較文明学へと活躍の場をひろげ、研究者として優れた才能を発揮。また、国立民族学博物館をはじめ、ブラジル日本移民史料館ほか、数々の博物館や研究機関などの設立を構想・提言し、それらの実現に寄与してきました。本書の中で著者は、「研究はそれ自体が「行為」であり、それはつねに「妄想」から発する」と述べています。妄想を実現する意志、実行力、人脈…様々な要素と非凡な才能があいまったその活躍と業績は多岐にわたっており、そのような梅棹忠夫氏の生涯を概観することのできる一冊です。

『われら新世界に参加す : ブラジル移住70周年国際シンポジウム』(図書)
編者:毎日新聞社
発行所:毎日新聞社
発行年:1978年
1978年6月8日から3日間、ブラジル移住70周年を記念してサンパウロのブラジル日本文化協会で開催された「日伯新時代と国際交流シンポジウム」(毎日新聞社主催)。 21世紀の日本とブラジルという共通課題について、日伯両国から学者、文化人、企業人が、そして日本からは外務省、文部省、国際協力事業団、国際交流基金の幹部がパネリストとして参加し、具体的な提言を行いました。本書は、そのシンポジウムの内容を、提言の全文とともに紹介したものです。基調講演において梅棹氏は、「日本人移住者は、新文明形成の参加者であった」と述べ、この講演に付けられた演題「われら新世界に参加す」は、海外移住資料館の基本理念にもなっています。

『梅棹忠夫 : 知的先覚者の軌跡』(図書)
編者:特別展「ウメサオタダオ展」実行委員会
発行所:千里文化財団
発行年:2011年
2011年3月10日〜6月14日に国立民族学博物館で開催されていた特別展「ウメサオタダオ展」に際して発行された図録です。41名の執筆者が、それぞれの専門分野から異なる視点で解説を行っており、梅棹忠夫氏全生涯の知的営みを、豊富な写真、年譜とともに紹介しています。巻末には、『梅棹忠夫著作集』全22巻の解題も掲載。また、写真家としての顔も持つ梅棹氏がのこした貴重な民族誌写真の一部も、自身による解説とともに掲載されています。

 

展示タイトル:特別展示「望郷〜夢見るたくわん 広告に見る『タクワン貿易』と日本文化」
開催期間:2011年9月9日(金)〜11月6日(日)

当コーナーは終了いたしました。
主な展示資料

『アメリカに日本食文化を開花させたサムライたち』(図書)
著者:宇治田憲彦
発行所:燦葉出版社
発行年:2008年

健康志向の高まりとともに、アメリカ合衆国では鮨や酒をはじめとした日本食がブームとなっており、日本食の小売店やレストランも多数存在しています。このブームの根底には、日本人移民たちの努力と苦労がありました。移民たちは望郷の念から日本食を作ろうと、米や野菜などを栽培し、日本の食材を苦労して輸入していました。いわゆるタクワン貿易です。さらに、醤油、味噌、酒の現地生産も行われていました。当初は日本人移民のために行われていた日本食の輸入・販売やレストランの経営は、1970年代以降、日本人観光客や駐在員へとターゲットを広げ、今ではアメリカ社会全体へと広まっています。本書は、第二次世界大戦時の混乱を乗り越え、日本食をアメリカに広めるきっかけを作ったこれらの活動と、その活動に尽力した人物たちを紹介しています。

『中南米 : 世界の食文化13』
責任編集:山本紀夫
発行所:農山漁村文化協会
発行年:2007年
  中南米の食文化は、実に多種多様で複雑です。もともと多彩な食文化を築いていた原住民、植民地化を推し進めるために移住してきたヨーロッパからの移民、アフリカから奴隷として連れて来られた人々、労働力を補うために各国からやってきた移民などにより多様な文化が混在しており、さらに様々な地形や気候をもつ広大な土地が、その食文化を多様で豊かなものにしています。本書は、コロンブスがアメリカ大陸を発見する以前と以後の食文化の変化、中南米各地の食文化の特色、ブラジル日系人家庭の食生活などを、それぞれの地域での生活体験をもつ第一線の研究者たちが報告しています。食文化をとおして、中南米の歴史、文化、伝統などを知ることができる資料です。

『実用的なブラジル式日伯料理と製菓の友 増補改訂5版』(図書)
著者:佐藤初江
発行所:日伯料理製菓研究所
発行年:1955年
※1983年発行の第13版も所蔵しています 。

著者である佐藤初江氏は、1924年にブラジルへ移住、ブラジルで初の日系料理学校を開設し、日本とブラジルの料理・製菓を教えていた料理研究家であり教育家です。本書は、フェジョアーダなどのブラジル料理やちらし寿司・漬物などの日本料理のレシピを多数掲載。また、サンパウロで入手できる食材の紹介、栄養学的にみた各食材の扱い方、食事やおもてなしのマナーなども掲載されています。ブラジル産醤油の風味は日本産と異なるため、色付け香付け以外はなるべく塩を利用している点、みりんが一般的ではなかったため酒やピンガを利用している点など、現地で入手できる食材で少しでも日本の味に近づけようとする努力がうかがえます。当時の日系人の食生活を見ることができる本書を参考に、ブラジル料理を作ってみてはいかがでしょうか。

『しょうゆ物語』
著者:松本延昌
発行:キッコーマン醤油
発行年:1976年

本書は、1975年のサンケイ新聞経済版に、「しょうゆ物語」として80回にわたって連載された記事をまとめたもの。江戸時代、日本国内においてなくてはならない調味料となっていたしょうゆは、明治以降、日本人移民や日本軍兵士のために輸出されるようになりました。さらに、第二次世界大戦後、日本に駐留していた米軍兵士や彼らと結婚して海を渡った戦争花嫁などにより、アメリカ社会へと浸透していきました。日本人移民を相手としていたタクワン貿易は、アメリカ社会を相手とする国際貿易へと発展したのです。本書は、しょうゆがそのメッカである「野田の味」から「日本の味」へ、そして「世界の味」へと発展していく過程を、豊富な史実とエピソードを交えて綴っています。

「日本語新聞」(新聞:マイクロフィルム)
資料室では、1900年代前半にアメリカ合衆国、カナダ、ブラジル、アルゼンチンで発行されていた日本語新聞(マイクロフィルム)20紙を閲覧することができます。今回の特別展示「タクワン貿易」において展示されている食品会社の広告なども、随所に見ることができます。たとえば「日米時事」に掲載されている広告を見ると、初期は食品、映画など、必需品や身近な娯楽に関するものが多かったのが、時代とともに化粧品、車、家電などへと変化しています。ひとつの要因として、それらの商品を輸出している日本が高度経済成長期をむかえ、発展していったことがうかがえます。時の移り変わりとともに記事や広告の内容も変化しており、その時々、日系人のおかれていた状況や興味関心の変化などを読み取ることができます。
※所蔵新聞の詳細は、こちらをご覧ください。

◆◆◆児童生徒が読める本◆◆◆

『ブラジルのごはん : 絵本世界の食事7』(絵本)
文:銀城康子
絵:萩原亜紀子
発行所:農山漁村文化協会
発行年:2008年
※同シリーズの『メキシコのごはん』も所蔵しています。

世界各国の家庭の日常的な食生活を、管理栄養士の視点からわかりやすく紹介するシリーズのブラジル編。ある日系人一家の食生活を紹介する本書では、食事の様子、献立の例、日本であまりみかけない食材、マナー、食習慣などを知ることができます。日本人移民の間では、漬物を漬ける米ぬかがないためトウモロコシの粉で代用するという工夫もなされていたとのこと。さまざまな民族が持ち寄った複合的な食文化は、移民大国であるブラジルならでは。食生活をとおして、ブラジルという国の歴史や文化を知ることができる、おすすめの一冊です。代表的なレシピも紹介されています。



 

展示タイトル:特別展示「HAWAIIAN DREAM ハワイアン・ドリーム 日系二世のリビングルームから〜 南信司写真展」
開催期間:2011年7月1日(金)〜8月28日(日)


当コーナーは終了いたしました。
主な展示資料

『図説ハワイ日本人史 1885〜1924』(図書)
著者:フランクリン王堂、篠遠和子
発行所:B.P.ビショップ博物館
発行年:1985年

本書は、最初の日本人官約移民がハワイに到着してから100年目にあたる1985年に、ビショップ博物館ハワイ移民資料保存館から発行された資料。官約移民が到着した1885(明治18)年から日本人移民の入国が禁止される1924(大正13)年までの期間に焦点をしぼり、移民の募集、到着、労働、生活、教育、人権問題などを、約250点の豊富な写真、統計データなどとともに綴っている。主にビショップ博物館が所蔵している移民契約書類やパスポート、移住者の生活を写した写真など、貴重な資料が多数掲載されている。


『ハワイ日本人移民史 : ハワイ官約移住75年祭記念』
編集:ハワイ日本人移民史刊行委員会
発行所:布哇日系人連合協会
発行年:1964年

1960年は、日米修好通商条約批准書交換のため最初の遣米使節が渡米してから100年目、第一回官約移民がハワイに到着してから75年目にあたる年であり、この年ハワイでは、様々な記念行事が催された。本書は、それらの記念行事を詳細に報告している。また、中浜万次郎などの漂着民から元年者〜官約〜私約〜自由〜呼寄移民まで、さらに、出稼ぎから定住への移行、第二次世界大戦下の同胞、労働と現地諸産業への貢献、宗教、教育、文化、生活、アメリカへの同化などを、貴重な写真とともに詳細に綴っている。


『おかげさまで : アメリカ最初の日系人知事 ハワイ州元知事ジョージ・アリヨシ自伝』(図書)
著者:ジョージ・R・アリヨシ
発行所:アーバン・コネクションズ
発行年:2010年

ハワイの日系二世として福岡県出身の父親と熊本県出身の母親の間に生まれたジョージ・R・アリヨシ氏。日系人としてアメリカで初めて州知事となったアリヨシ氏が、自らの生い立ちや家族のこと、政治の道に進んだ背景、当時の社会情勢や政治家としての信念、経験したさまざまな出来事を詳細に綴った一冊。ハワイの日系二世たちが当時、どのような立場にあり、何を考え、行動してきたのか。「おかげさまで」の気持ちを根底に持ち続けてきたアリヨシ氏の人生から垣間見える。


『ホレホレ・ソング : 哀歌でたどるハワイ移民の歴史』(図書)
著者:Jack Y. Tasaka
発行所:日本地域社会研究所
発行年:1985年

「ホレホレ・ソング」とは、ハワイのサトウキビ農園で日本人移民たちが歌っていた労働歌のこと。「ホレホレ」はハワイ語でサトウキビの枯葉をむしり取る作業のことを表している。日本人移民たちは炎天下の農園で働きながら、労働の辛さや生活の苦しさ、望郷の想い、哀しみなどを、故郷で親しんでいた民謡の節回しに託して歌うことで、自らをなぐさめたという。
元ジャーナリストである著者は、元移民監督官であり移民事業に生涯を捧げた広島県出身の父が、晩酌の席でホレホレ節を歌っているのを聞いて育った帰米二世。ホレホレ節の歌詞とその歴史的背景の解説から、ハワイ日本人移民の歴史を知ることができる一冊。


『これならわかるハワイの歴史Q&A』(図書)
著者:石出みどり、石出法太
発行所:大月書店
発行年:2005年

ハワイ王国の成立と滅亡、日本人移民、太平洋戦争、食べもの、文化、信仰、観光など、さまざまな視点からハワイの歴史を概観することのできる一冊。「ハワイ王国はなぜ滅ぼされたのか。」「ピクチャー・ブライドとは何か。」「なぜ大相撲にハワイ出身の力士が誕生したのか。」など、82の質問と答えがQ&A形式でわかりやすくまとめられている。「常夏の楽園」だけではない、ハワイの魅力をおしえてくれる資料。


◆◆◆児童生徒が読める本◆◆◆


『その時ぼくはパールハーバーにいた』
作者:グレアム・ソールズベリー
訳者:さくまゆみこ
発行所:徳間書店
発行年:1998年

ハワイに暮らす日系アメリカ人の少年の目を通して、真珠湾攻撃を描いた物語。日本からの移民である主人公一家は、日系人に対する目が厳しくなるなか、それでもハワイで平和に暮らしていた。しかし、日本軍の真珠湾攻撃を機に、その生活は一変した。差別や排斥の動きが強まり、父と祖父は日本軍に協力していたのではと疑われて、収容所に連れて行かれた。日本語よりも英語が得意で、アメリカ人としての誇りを持つ少年であるが、日本人の血を引くというだけで差別や偏見の目を向けられる。それでも、理解してくれる友人や教師に励まされ、日系アメリカ人として強く生きていこうとする少年の姿に、勇気を与えられる。スコット・オデール賞受賞の感動的な物語。


『ズッコケ三人組ハワイに行く  新・こども文学館45』
作家:那須正幹
原画:前川かずお
作画:高橋信也
発行所:ポプラ社
発行年:1997年

中国地方のとある町を舞台に、ハチベエ、ハカセ、モーちゃんの3人の小学6年生を中心に、様々なテーマで物語が展開するズッコケ三人組シリーズの一作。懸賞で当たったはじめての海外旅行でハワイを訪れた3人は、そこで日系人の少女と出会う。少女の曾祖父母は3人の同郷からハワイへ渡った移民であり、3人は日本人移民の歴史や苦労、日本とハワイのつながりなどを学んでいく。ユーモアを交えた物語により、楽しみながらハワイの歴史、移民の歴史を知ることができる、おすすめの一冊。

展示タイトル:特別展示「収容所にて 〜第二次大戦下の北米日系人〜 ヘンリー杉本作品展」
開催期間:2011年1月22日(土)〜3月21日(月)


当コーナーは終了いたしました。
主な展示資料

『北米日本人の収容所 : 記録絵画』(図書)
著者:ヘンリー杉本
編者:久保貞次郎
発行所:叢文社
発行年:1981年
本書は、ヘンリー杉本氏が強制収容所内で描いた絵画の数々を収録した作品集である。美術学校を卒業後、画家としての地位をかためていた杉本氏は、強制収容所に入れられた後も、絵を描き続けた。絵具やキャンバスが手に入らなかった最初の頃は、着物などを包んできた白布やシーツなどに、こっそり持ちこんだ絵具で、収容所内の日常風景とそこで生活する人々の姿を描いていた。そこに描かれている人々の表情からは、厳しい収容所での暮らしぶりや哀愁、苦悩が伝わってくる。今回の特別展示では展示されていない作品も多数収録されており、ヘンリー杉本氏の作品をより深く知りたい方におすすめの一冊である。

『ニッポンからの贈り物』(図書)
著者:下嶋哲朗
発行所:講談社
発行年:1986年
父の呼び寄せにより19歳でアメリカに渡った杉本譲青年は、その後、アメリカで「画家・ヘンリー杉本」として成功する。しかし、第二次世界大戦により人生の歯車は大きく狂ってしまうこととなる。本書は、収容所生活を通じ2つの国の狭間で苦悩する北米日系人の姿を描いた画家、ヘンリー杉本氏の半生を綴った一冊。さまざまなエピソードからは、当時の日系人の置かれていた状況、心情を知ることができる。


『99年の愛 〜Japanese Americans〜』(図書)
著者:橋田壽賀子
発行所:小学館
発行年:2010年
『ジュニア版 99年の愛 〜Japanese Americans〜』(図書)
脚本:橋田壽賀子
発行所:汐文社
発行年:2010年
本書は、TBS開局60周年記念スペシャルとして5夜連続で放送された同名ドラマのノベライズ作品である。99年前、貧しい農家の次男であった一人の男が、家計を助けるため出稼ぎすることを決意、アメリカで一旗あげることを夢に海を渡った。厳しい人種差別のなか季節労働者として働いていた彼は、写真だけで見合いをした花嫁を日本から呼び寄せて結婚。休みなく勤勉に働き続けた彼らは、やがて農場を営むまでになり、4人の子どもにも恵まれた。しかし、そんな家族を戦争が翻弄する。家族の離散、強制収容所での生活、米軍兵士として戦う日系2世の長男。日本人よりも日本人らしく生きようとした家族の物語は、日本人としての誇り、ひたむきに努力する姿勢、愛するものをただ純粋に守ろうとする心など、忘れかけていた大切なことを思い出させてくれる。子ども向けに出版されたジュニア版は、小学生にお薦めの1冊である。


『市民13660号』(図書)
著者:ミネ・オークボ
訳者:前山隆
発行所:御茶の水書房
発行年:1984年
13660号とは、著者であるミネ・オークボ氏が強制収容所で生活している間、その家族に付けられていた番号である。収容所において日系人たちは、このように番号を付けられていた。カリフォルニア州タンフォーラン、ユタ州のトパーズ収容所での生活を強いられた著者は、当時の生活をスケッチやデッサン、油絵の形で記録していた。本書は、住みなれた我が家から収容所への移動、収容所内でのプライバシーの無い生活、生きがいを求めて協力する日系人たちの姿、そして収容所を出るまでの一部始終を、ユーモラスなスケッチと平易な文章により、わかりやすく綴っている。


『宮武東洋の写真 : 1923-1979』(図書)
著者:宮武東洋
編者:宮武淳文[ほか]
発行所:文芸春秋
発行年:1984年
ロサンゼルスのリトル・トーキョーで写真スタジオを開いていた宮武東洋氏は、第二次世界大戦時、他の日系人と同様、強制収容所での生活を強いられた。収容所へカメラを持込むことは禁じられていたが、彼はレンズとフィルムの感光板入れを隠し持って行き、収容所内でカメラを自作、写真を撮り続けた。この活動は、後に収容所所長の理解を得ることになる。本書は、宮武東洋氏が撮影した収容所内の日常風景や人々の生活をおさめた貴重な写真の数々の一部を掲載。閉塞的な環境に押し込められ、不自由な生活を強いられているにもかかわらず、そこに写る人々の瞳は生き生きとしていて、その表情は柔らかく、笑顔も多いのが印象的である。


『知られざる日本人 : 世界を舞台に活躍した日本人列伝 南北アメリカ大陸編』
著者:太田宏人
発行所:オークラ出版
発行年:2007年

本書は、南北アメリカ大陸を舞台に活躍した日本人22人の生涯を綴った資料です。ララの活動に貢献し、人権運動に生涯を捧げたジャーナリスト浅野七之助、移民史のバイブル『北米百年桜』を著した伊藤一男、米国の医療外交に最も貢献し、中南米で多くの人々を救った野口英世、アルゼンチン移民の第1号とされる牧野金蔵、ブラジルに東京植民地と南米最古の神社を創建した馬場直、ペルーの女子バレーを世界一に育てた加藤明など、南北アメリカにおいて、その国に大きく貢献した人物たちの功績を、わかりやすく綴っています。


催し物:ドキュメンタリー映像上映会
開催期間:2010年12月18日(土)〜12月26日(日)
2011年2月1日(火)〜2月27日(日)


当コーナーは終了いたしました。



主な展示資料

『たいころじい』 第16号(逐次刊行物//年2回刊行)
企画監修:浅野太鼓資料館
発行所:十月社
発行年:1998年5月
(第18号より、企画監修・発行所は浅野太鼓文化研究所)
創業400年の歴史を誇る和太鼓製造・販売の老舗、浅野太鼓楽器店。『たいころじい』は、その研究機関である浅野太鼓文化研究所が年2回発行する雑誌であり、国内・海外の最新の太鼓事情を知ることができる日本で唯一の太鼓専門誌である。当資料室に所蔵されている第16号は、北米日系人の太鼓文化を特集。単なる日本文化の継承ではなく、礼儀や調和、協力などという精神を学ぶ場であり、自らのアイデンティティを問い、表現する手段となっている北米和太鼓の歴史と現在を、そのパイオニアたちへのインタビューとともに紹介している。

『日系アメリカ人の歩みと現在』(図書)
編者:ハルミ・ベフ
発行所:人文書院
発行年:2002年
アメリカ合衆国に住む日系人の歴史と今日の姿を、日米7名の研究者が「グローバル化」という視点から捉え直し、綴った本書。アメリカ社会において日系人は、厳しい労働条件、少数民族に対する偏見・差別などの苦難を乗り越え、第2次世界大戦中には多大な犠牲を払いつつも、白人社会に認められるべく努力を続け、政治的、社会的、経済的地位を向上させていった。変貌する日本人町や2世ウィーク、演劇活動やタイコで自らのアイデンティティを模索する日系人から、20世紀のはじめまでは孤立的、内向的だった日系社会が、多民族と共存しながら外交的に変容していく姿を読み取ることができる。

『ハワイ日系移民の服飾史 絣からパラカへ』(神奈川大学日本常民文化叢書5)(図書)

著者:バーバラ・F・川上
発行所:平凡社
発行年:1998年
ハワイへ渡った日本人移民たちは、自分たちの衣服を、日本の伝統的な特徴を保ちつつ、他の民族文化を吸収し、新しい環境と暮らしにあわせて改良していった。本書は、ハワイ移民たちの結婚衣装、仕事着、作業用装身具、履き物、子供たちの衣服、喪服などを写真とともに紹介。日本人移民の生活と文化を、日本の伝統をとどめて変遷してきた衣服に焦点をあて、考察している。今回、「ドキュメンタリー映像上映会」にて上映する作品のひとつである「Textured Lives: Stories from the Plantations of Hawaii」には、本書の著者であるバーバラ・川上さんが登場。また、当資料館の常設展示室には、バーバラ・川上さんが制作した、ハワイのサトウキビ・プランテーションで働く人々が当時着ていた作業着の復刻版が展示されている。

『入門ハワイ・真珠湾の記憶 : もうひとつのハワイガイド』(図書)

著者:矢口祐人、森茂岳雄、中山京子
発行所:明石書店
発行年:2007年
T部「真珠湾へのアプローチ」では、真珠湾攻撃をアメリカの視点、日本の視点、日系人の視点で振り返る。U部「真珠湾のメモリー」では、アメリカに忠誠を誓い日系兵士として戦場に赴いた人物のインタビューを紹介。V部「イントロダクションtoハワイ」では、日系人とハワイとの関わりを食や文化をとおして紹介している。特にU部のインタビューからは、日系2世のアメリカ人として生きる決意とともに、日本人の血を引く者としての心の葛藤が伝わってくる。歴史、地理、社会事象などを多様な視点から捉えなおすことにより、ハワイ=観光という明るいイメージ、真珠湾=第2次世界大戦という暗いイメージを再考するきっかけを与えてくれる。ハワイを訪れる前に、ぜひ読んでいただきたい1冊。

『ブラジル野球史. 上巻』(図書)
編者:ブラジル野球史編集委員
発行所:伯国体育連盟
発行年:1985年
ブラジルへ渡った日本人移民は、異国での生活、労働に慣れてくると、娯楽やスポーツを求めるようになった。中でも野球は、多くの移民に愛されたスポーツだった。本書は、各地域に野球が広まった経緯、野球チームの結成、全伯大会などの大会開催、ブラジル野球界で活躍・貢献した人物など、ブラジルにおける野球の歴史を、当時現地で発行されていた日本語新聞の記事を振り返りつつ、写真とともに紹介。日本語新聞に掲載された野球に関する記述は詳細で、当時の日本人移民の野球への関心の高さがうかがえる。この上巻は、第2次世界大戦の余波をうけてブラジルに住む日系人の集合が禁止された1941年までを対象としている。(下巻は未刊行)
この資料は、DVD『ブラジル移民文庫』改訂増強版(制作:ブラジル移民文庫の会//発行年:2010年)に収録。

『かこいをこえたホームラン』(世界の絵本9)(絵本)
作:ケン・モチヅキ
絵:ドム・リー
発行所:岩崎書店
発行年:1993年
アメリカ合衆国に暮らす日系人にとっても野球は心休まる娯楽であり、1900年代はじめから各地で交流試合が行われていた。第2次世界大戦時、日系人たちは強制収容所に入れられたが、その収容所内でも野球は盛んに行われたスポーツであった。この絵本は、収容所生活を体験した一人の日系少年の目を通して、当時の日系人を取り巻いていた状況を描いた作品。最後に主人公の少年が放つホームランから、当時のアメリカ社会において屈辱的な扱いを受けていた日系人が、差別と偏見を乗り越えていく姿を想像することができる。

展示タイトル:特別展示 日系二世兵士の見た終戦直後の日本
開催期間:2010年8月13日(金)〜9月26日(日)

当コーナーは終了いたしました。

主な展示資料

・『栄光なき凱旋』(上下巻・図書)
著者:真保裕一
発行所:小学館
発行年:2006年
アメリカ合衆国の日系人の立場から第2次世界大戦を描いた大作。ハワイで、ロスで、それぞれの青春を謳歌していた日系2世の若者たちだったが、日米開戦を機に彼らの運命は大きく変わっていく。自らの祖国で敵国人として扱われながらもアメリカ軍に志願したジロー、ヘンリー、マットという3人の日系2世の若者たちを主人公に、それぞれが直面する苦悩や葛藤、家族の絆や愛国心を描き出している。

・『あるハワイ移民の遺言−ハワイ・ヒロシマ・ナガノを結ぶ移民1世と3世の物語』(図書)
著者:ケネス・T・オカノ、片山久志
発行所:川辺書林
発行年:2005年
ハワイ生まれの日系3世であるケネス・T・オカノ氏が、日系人として生まれ育ったハワイのことや真珠湾攻撃、軍隊への志願、占領下の日本への駐留についてなど自らの体験を綴った前半と、退役後にハワイで出会ったある移民1世との交流とその人生、日本人のハワイ移住の歴史を綴った後半で構成。ハワイに渡った日本人とその子孫たちが当時置かれていた立場や経験、スピリットをつぶさに知ることができる1冊。

・『日系アメリカ人の太平洋戦争』(図書)
著者:島田法子
発行所:リーベル出版
発行年:1995年
第2次世界大戦期のアメリカ合衆国で起きた日系人の強制立ち退き・強制収容・再定住に関して、著者の島田法子氏が1983年に始めた研究調査にのっとり、10年間にわたって発表してきた8編の論文に加筆・再校正したもの。戦争という国家間の紛争に翻弄された日系人移民一人ひとりにとって国家とは、民主主義とは何だったのか―。

・『戦争と日本人移民』(図書)
編者:移民研究会
編集委員:飯野正子、木村健二、粂井輝子
発行所:東洋書林
発行年:1997年
世界各地へ移動していった日本人は、戦争に関連してどのような運命をたどったのか。戦争は、日本人移民、日系人の生活、社会、文化、言語にどのような影響を与えたのか。本書は、第2次世界大戦後50年という節目にあたり、戦争と日本人移民、日系人の関わりを、コラム・年表などを交え、網羅的かつ多面的に取り上げ、これまでの研究史をふまえつつ、今後の課題を掲げることを目的とした共同研究。
アメリカ合衆国に限らず、ブラジル、アルゼンチンといった南米諸国やオーストラリア、中国や南洋群島をも対象としている。

◆◆◆児童生徒が読める本◆◆◆
・『東洋おじさんのカメラ 写真家・宮武東洋と戦時下の在米日系人たち』(絵本)
文:すずきじゅんいち、榊原るみ
絵:秋山泉
発行所:小学館
発行年:2009年
荒野に捨てられた子猫がたどりついたのは、砂漠の真ん中に作られた強制収容所「マンザナ収容所」だった。そこで子猫が出会ったのは、写真家である宮武東洋。収容所内でカメラを作り、周囲の協力のもと「二度と起こってはならないこの事実をカメラで記録する」ことを自身の務めとし、誇りをかけて写真を撮り続けた彼は、のちに収容所所長の理解をも得ることになる。移民1世と2世との対立、アメリカ軍兵士として戦場へ赴く日系人などにも触れ、写真を撮り続けた宮武東洋の姿を描く。戦時中の実話を子猫の目線で語った物語。

・『トパーズの日記 日系アメリカ人強制収容所の子どもたち』(シリーズ:ノンフィクション知られざる世界)(図書)

著者:マイケル・O・タンネル、ジョージ・W・チルコート
訳:竹下千花子
発行所:金の星社
発行年:1998年
1941年、太平洋戦争がおきると、日系アメリカ人は家も財産もうばわれ、祖国アメリカによって強制収容所へ送られた。砂漠のきびしい収容所生活。でも、子どもたちには新発見の毎日だった。ユタ州トパーズ収容所のようすを、子どもたちの日記と写真でつづるノンフィクション。戦争がはじまり日系人が強制収容所へ送られるまでの第1部と、収容所の小学校で子どもたちと先生がつけていた日記を見ながら収容所での生活を紹介する第2部とで構成されている。

・『戦争と日系アメリカ人』(シリーズ:母と子でみる25)(図書)
写真と文:山本耕二
発行所:草の根出版会
発行年:1995年
19世紀末から多くの日本人がアメリカに移住し、アメリカで生活の基盤を築きあげ、アメリカ社会の発展に貢献してきた。しかし、第2次世界大戦のさなか、12万人もの日系アメリカ人が「敵性外国人」として収容所へ強制移住させられた。厳しい収容所生活を体験した人々へのインタビューや写真から、差別に苦しみながらも人権獲得のために歩みつづけてきた日系アメリカ人の姿が、リアルに伝わってくる。

展示タイトル:特別展示 在日日系人の子ども絵画コンテスト
「私のせかい 自分のメリーとは」作品展
開催期間:2010年5月25日(火)〜6月27日(日)

当コーナーは終了いたしました。

主な展示資料企画展 「海を渡った花嫁物語 ―Japanese Brides across the Ocean―」
『カリナのブラジルとニッポン』(紙芝居
絵:西川洋平  文:落合佐江子
発行所:JICA横浜 海外移住資料館
来日5年目、小学6年生の日系ブラジル人3世カリナを主人公にした物語。前半は、戦後に広島からブラジルへ渡りコーヒー農園で働いたカリナの祖父母の話を通して、ブラジル移民の歴史と経験を描いています。後半は、カリナが現在日本の学校生活で抱えている問題や家族の問題を、実話をもとに描いています。
絵や写真、そしてわかりやすい言葉で書かれた物語を通じ、移住者の歴史的経験や心情、日本にやってきている日系人の生活や思いを理解することできる紙芝居はこの他3種類あり、すべて貸出可能です。詳しくは、下記ページをご覧ください。
http://www.jomm.jp/education/rent.html

『在日日系ブラジル人の子どもたち―異文化間に育つ子どものアイデンティティ形成』(図書)
著者:関口知子
発行所:明石書店
発行年:2003年
「民族」や「国家」に根ざした既存の範疇では括れない「日本人と非日本人の間」に位置づけられた「異文化間に育つ子どもたち」のアイデンティティはどのように形成されるか。在日日系ブラジル人青少年のアイデンティティ形成過程に焦点をあて、具体的な子どもたちの事例から、「異文化間に育つ子どもたち」の文化、エスニシティ、アイデンティティと教育の問題を検討しています。「理論編」「ブラジル人集住地域におけるフィールド調査に基づいた事例研究編」の2部構成です。

『外国人の子どもと日本の教育―不就学問題と多文化共生の課題』(図書)
編集者:宮島喬、太田晴雄
発行所:東京大学出版会
発行年:2005年
学校に行かず学習の機会を剥奪されてしまう、あるいは学校で文化の壁に直面する外国人の子どもたち。外国人の子どもへの教育行政・学校の対応、子どもたちの学習・就学の困難を惹起する社会・文化的条件、日本の学校以外の教育エイジェントとしての地域学習室およびエスニック学校の実態・役割などに焦点をあて、ニューカマー外国人の置かれている状況や日本の学校制度の問題、支援のあり方などを分析、「不就学」「不登校」などの教育問題について論じています。

『日本の中の外国人学校』(図書)
編集者:月刊『イオ』編集部
発行所:明石書店
発行年:2006年
*図書資料室(国際協力)の所蔵資料ですが、特別展示開催期間中は図書資料室(海外移住)で閲覧できます。
  ブラジル学校、アメラジアンスクール、インド学校、中華、朝鮮・韓国、ドイツ…日本には、増え続ける外国人の教育ニーズに応えた外国人学校が200校以上存在するが、未だ正式な「学校」として認められていません。本書は、世界のさまざまな国や民族の子どもに独自のカリキュラムで教える外国人学校の現場を追ったルポタージュ。日本政府の外国人学校政策を振り返りながら、現行制度の問題点と今後の展望を探っています。巻末には、日本にある外国人学校のリストが掲載されています。

『トランスナショナル・アイデンティティと多文化共生 グローバル時代の日系人 明石ライブラリー108』(図書)
編著者:村井忠政
発行所:明石書店
発行年:2007年
グローバリゼーションの進展とともに国際的なヒトの移動がますます活発になりつつあるが、その中でもとりわけ日系人に焦点を当て、トランスナショナルな移住が日系人のアイデンティティにどのような影響を及ぼしてきたかを考察しています。 第1部「トランスナショナル・アイデンティティ」は、主に太平洋戦争の戦前戦中および戦後の北米における日系人のアイデンティティをめぐる論稿からなっており、第2部「多文化共生」は、南米諸国から現代日本への日系人の還流型移住が、彼らのエスニック・アイデンティティにもたらした変化に関する論稿が主となっています。

『在留外国人統計 平成20年版』(図書)
編集者、発行所:入管協会
発行年:2008
平成19年12月31日時点の日本全国の外国人登録者数について、国籍別・在留資格別・年齢別・男女別・都道府県別・市区別(主要国籍について)にて、概説も加えて掲載。我が国に在留する外国人の実態を知るための、貴重な資料です。
最新の情報は、法務省入国管理局ホームページに掲載されています。
http://www.immi-moj.go.jp/

展示タイトル:特別展示 「移民の暮らし」
-海外日系社会における「食す」「伝える」「楽しむ」「祝う」
開催期間:2010年3月9日(火)〜5月9日(日)

当コーナーは終了いたしました。

主な展示資料
・『北米百年桜』『続・北米百年桜』(図書)
著者:伊藤一男
発行所:北米百年桜実行委員会
発行年:1969年/1972 年
  北米日系人とゆかりのある著者がシアトル在住日系人のすすめを受けて、新聞記者という激務のかたわら出版した本書。北米各地の一世から寄せられた多くの体験談や写真から、在米一世たちが乗り越えてきた多くの苦労、当時の生活の様子がリアルに伝わってきます。北米日本人移民の軌跡を、移民個人に焦点をあてて詳細に綴っており、移民史全体を知ることができる資料です。その他、著者が執筆した『アメリカ春秋八十年』『シカゴ日系百年史』や、著者より寄贈を受けた図書資料を多数所蔵しています。

『移民の生活の歴史 ―ブラジル日系人の歩んだ道』(図書)
著者:半田知雄
発行所:サンパウロ人文科学研究所
発行年:1970年
  1908年6月18日、ブラジルへの第一回契約移民を乗せた笠戸丸がサントス港へ到着しました。初期の契約移民、都市へ移り住む人々、独立農への発展、植民地の建設、戦中・戦後の混乱、移民の風物、コロニアの現状など全12部で構成されており、ブラジル移民のたどってきたさまざまな過程とそこでの生活の様子を知ることができます。著者は1917年に契約移民として父母とともに渡伯。50年にわたるブラジル生活の経験をもとに、移民の生活をその内面から観察・記録した本書からは、移民の心情を読みとることができます。  サンパウロ美術学校卒業後、画家として活躍した著者の絵画3点は、常設展示室に展示されています。

『シネマ屋、ブラジルを行く ―日系移民の郷愁とアイデンティティ』(図書)
著者:細川周平
発行所:新潮社
発行年:1999年
  ブラジルへ移住した日本人は、いつどのような日本映画をどのような場でどのような気持ちを託して観てきたのか。日本映画の上陸、巡回シネマの歓迎と弁士の活躍、太平洋戦争直後の日系社会の混乱、日本戦勝のプロパガンダと読みかえられたニュース映像、1950年代半ばからの日本映画黄金時代とその凋落、二世監督の誕生など。ブラジル日系社会における日本映画の歴史を振り返り、それを観てきた移民の郷愁とアイデンティティを探っています。

『目でみるブラジル日本移民の百年 ―ブラジル日本移民百年史・別巻』(図書)
編者:ブラジル日本移民史料館/ブラジル日本移民百周年記念協会百年史編纂委員会
発行所:風響社
発行年:2008年
 「ブラジル日本移民の百年史」(全5巻・別巻1)の第1冊目。ブラジル日本移民史料館をはじめ、ブラジル各地にある移民史料館・博物館所蔵の写真から約250枚の貴重な写真を厳選、日ポ両語で説明、概説、年表などをつけた写真集です。笠戸丸以前の渡航者から初期のコーヒー園での労働、勝ち組負け組事件、台頭する2世世代、躍進する日系企業、デカセギブームまで、百年の歴史が200頁余に凝縮されています。今後、資料編、分野別編、地域編、総論などが順次出版されていく予定です。

『百年目の肖像 ―邦字紙が追った2008年』(図書)
著者:ニッケイ新聞編集局報道部特別取材班
発行所:ニッケイ新聞社
発行年:2009年
 2008年のブラジル日本移民百周年で行われた記念事業を取材・報道してきたニッケイ新聞社(本社・ブラジル国サンパウロ市)発行による写真集です。

日系社会の節目の年に、各国・地域の日系団体や邦字新聞社などは「移住○年史」という記念誌を刊行してきました。資料室では、移住者・日系人の足跡や生活、周年祭の様子をみることができる記念誌類を、多数所蔵しています。

『ユタ日報のおばあちゃん寺澤国子  海を渡った日本人・第2巻』(図書/絵本)
文:上坂冬子
絵:加古里子
発行所:瑞雲舎
発行年:2004年
  「ユタ日報」は、太平洋戦争中のアメリカで他の邦字新聞が終刊、休刊へと追い込まれるなか発行を続けていた数少ない新聞であり、戦時中も日系人たちに希望と情報を与え続けていました。1922年に渡米、急死した夫の遺志を継いで、日系一世のために新聞を作りつづけた寺澤国子さんの、新聞発行に捧げた生涯を描いた絵本です。

「海外邦字新聞閲覧コーナー」(新聞/原紙、マイクロフィルム)
  資料室では、現在海外で発行されている邦字新聞(原紙)13カ国26紙を閲覧いただけます。(バックナンバーは過去数年分ありますが、欠号があります。) また、1900年代前半にアメリカ合衆国、カナダ、ブラジル、アルゼンチンで発行されていた邦字新聞(マイクロフィルム)20紙も所蔵しています。  日本の近況や日系社会について知るための情報源であり、日系人の心のよりどころとなってきた邦字新聞を、是非一度ご覧ください。


展示タイトル:企画展 「海を渡った花嫁物語 ―Japanese Brides across the Ocean―」
開催期間:2009年10月16日(金)〜12月20日(日)

当コーナーは終了いたしました。

主な展示資料企画展 「海を渡った花嫁物語 ―Japanese Brides across the Ocean―」
『War Brides Convention Disk』『40th Anniversary of Japanese War Brides』(映像DVD)
制作・発行者:日系国際結婚親睦会
発行年:1994年ほか
 アメリカ人兵士と国際結婚した日系女性の交流・親睦のために結成された「日系国際結婚親睦会」。(のちに、カナダ、イギリス、オーストラリアに住む戦争花嫁も参加。)その世界大会の記録映像(第1回〜第5回まで)と、親睦会結成の契機となった戦争花嫁渡米40周年記念大会の記録映像です。ニュースレターも所蔵しています。

『写真花嫁・戦争花嫁のたどった道 : 女性移民史の発掘』(図書)
編著者:島田法子
発行所:明石書店
発行年:2009年
 アメリカ本土、ハワイ、ブラジル、オーストラリアに渡った「写真花嫁」「戦争花嫁」を取り上げた女性移民史。
 オーラルヒストリー資料の活用、インタビューやアンケート調査により女性の語りを重視。それぞれの時代の政治的、経済的、社会的条件を踏まえた上で、花嫁として海を渡ることを選択した意義を考察する論文を収録。
 移民研究ワークショップで発表された論文を加筆修正したものです。

『海外に飛び立つ花嫁たち』(図書)
著者:小南ミヨ子
発行所:講談社
発行年:1986年
 私財を投じて「海外移住婦人ホーム」(後の「国際女子研修センター」)を設立、三十余年の間、主に南米へ移住した青年に日本の花嫁を紹介し、約370人もの花嫁を海外に送り出した小南ミヨ子氏。センター設立に至る経緯、渡航前の研修内容、花嫁たちの入寮動機や移住後の活躍などが記録されています。
 海外移住婦人ホーム、国際女子研修センターのニュースレター『ききょう会報』も所蔵しています。

『新天地に生きる : コチア青年・花嫁移住者写真集』(図書)
編集・発行者:全国拓植農業協同組合連合会
発行年:1966年
 ブラジルのコチア産業組合と日本の農業協同組合との国際的提携協力事業の一環として昭和30年から開始されたコチア青年移住。そのコチア青年と彼らのもとに嫁いだ花嫁移住者たちの営農、生活等の実態を紹介する写真集です。コチア青年連絡協議会発行の記念誌類、全国拓植農業協同組合発行の花嫁移住者講習会実施要項なども所蔵しています。

『写婚妻 : 花嫁は一枚の見合い写真を手に海を渡っていった』(図書)
著者:工藤美代子
発行所:ドメス出版
発行年:1983年
 明治〜大正時代、多くの女性が写真花嫁としてカナダに渡りました。写真一枚で結婚を決意し、海を渡った13名の女性たちへのインタビューをもとに、異国で歩んだそれぞれの道程を記録しています。
 その他にも、「写真花嫁」「戦争花嫁」に関する記述がある資料を多数展示しています。


展示タイトル:特別展示 アマゾン日本人移住80周年記念 「アマゾンに渡った日本人の軌跡」
開催期間:8月11日(火)〜10月4日(日)

当コーナーは終了いたしました。

『海外日系人 第62号』

主な展示資料
『アマゾンに挑んだ草創の日本人 〜第一回移民乗船者の証言〜』(映像DVD) 企画・制作:JICA横浜海外移住資料館 制作年:2009年 アマゾン移民の証言映像 (85分)。図書資料室で閲覧できるほか、貸出も可能です。展示場でも上映中!

『ありがとう ARIGATO』図書) 企画・制作:パラー州文化庁 発行:パラー州政府 発行年:1995年 日伯修好100周年を記念して発行された記念誌です。 この他、『トメアスー開拓70周年記念誌』『アマゾン日本移民60年記念史』、『西部アマゾン日本人移住70周年記念誌』なども展示しています。

『トメアスー植民地案内』(図書) 編集・発行:トメアスー産業組合 発行年:1975年ほか トメアスー移住地の概要が、豊富な写真とともに簡潔に記述されています。

『アマゾンの歌 日本人の記録』(図書) 著者:角田房子 発行:毎日新聞社 発行年:1966年 1929年に入植した第一回移民山田義一氏を家長とする一家の物語の中心に、過酷な開拓生活に耐え、苦闘の末にピメンタ(胡椒)で成功をおさめるまでを描いたノンフィクション。登場人物は全て実在し、実名です。

『アマゾン開拓は夢のごとし』(図書) 著者:安井宇宙 発行:草思社 発行年:1998年 1934年、16歳のときにアマゾン開拓移民としてブラジルに渡った著者の開拓移民私史。日本で個展を2度開催している著者の絵画(白黒)も掲載。安井氏の作品である「アマゾンのジュート栽培」は、常設展示室にも飾られています。

この他にも、アマゾン移住関連図書を多数展示しています。アマゾンの自然、動植物、食に関する図書も展示していますので、お気軽にお立ち寄りください。

 
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