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独立行政法人 国際協力機構 JICA横浜


 

 

公開講座「日本人と海外移住」
   

第7回「南洋群島への移民」今泉裕美子(法政大学教授)

 
   

第7回概要
サイパン、パラオ、トラック、マーシャル、一度は耳にしたことがある島々でしょうが、「南洋群島」と結び付けてイメージされることは少ないようです。日本は南洋群島を第一次世界大戦中に占領し、第二次世界大戦での敗戦まで約30年間統治しました。南洋群島の総面積は東京都、沖縄県とほぼ同じ位で、2千あまりの島々から構成されます。ここに現地住民人口の約2倍(1943)、サイパン島では約9倍(1942)もの日本人(朝鮮・台湾・樺太籍を含む)が生活しました。戦前「沖縄の延長」と表現された南洋群島。日本が統治した目的、移民たちは何を求めて渡り、どのような社会を作り上げ、戦時、戦後はどうなったのか、そして今は…について、いくつかの島を事例にお話します。

第7回のレジメ(PDF形式)はこちらからダウンロードできます。



今泉先生講義内容

 まず、今泉先生が国際関係学の立場から、南洋群島における日本の統治について研究を始められたこと、資料も少なく先行研究もほとんどないなど、研究を始められた当時のご様子を講義の導入としてお話いただいた。
 南洋群島とよばれる地域の地理的説明に続き、大航海時代以降のヨーロッパ植民地時代から現在までの歴史のなかで、日本の統治がいつどのようにおこなわれたのか解説された。
 「チャモロ」「カナカ」「島民」など植民地支配者による現地住民への呼称とそこに孕む問題についても言及された。日本人の移住分布データを見ながら、樺太とともに南洋群島では日本人移民数が原地住民数を凌駕していたことが解説された。国内での移民背景に加え、移民を送り出すことで領土化をはかったことなどについて説明があった。
 日本にとって南洋群島がどのような場所であったのか、どのような経緯で日本が南洋群島を委任統治することになったのか、委任統治とは何か、など分かりやすく解説があった。
 日本統治時代について、海軍による統治を経て製糖業や水産業、林業が発展していった様子、沖縄出身者や東京出身者が多い理由、静岡出身者と水産業とのつながりなど、資料を交えながら具体的にイメージできるような説明が続いた。沖縄出身者が差別的に扱われたこと、それに対し沖縄出身者自身がさまざまな活動を行ったことも紹介された。
 戦時中から日本人の老幼婦女子を中心に引き揚げが始まる一方、労働力不足のため朝鮮人労働者が送り込まれたこと、そして戦後の引き揚げとなったことが話された。最後に南洋群島への日本からの移民、つまり「南洋移民」の経験から学び得ることについての話があり、講座がまとめられた。
 質疑応答では、南洋協会について、日本人の南洋への着目について、台湾との関係についての質問があり、今泉先生からは、講義の内容と結びつく詳細かつ分かりやすい回答が あった。平成27年度第一回目の公開講座(通算7回目)は盛況に終了した。

 
 
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