【展示概要】  
 ハワイへ、日本人の本格的な集団移住が始まったのは1885(明治18)年の第一回官約移民から。
 日本人移民はサトウキビ・プランテーションの契約農として厳しい労働に耐え、やがて農業、漁業、商業等多くの分野に進出していきます。第二次世界大戦前には、日系人がハワイ州住民の40%近くを占めていました。
 日本軍の真珠湾攻撃によって日本人は敵国人となりますが、その子である二世は両親の言葉と文化を受け継ぎつつアメリカ国籍を持ち、アメリカの教育を受けたアメリカ人でした。彼らは自身のアメリカ人としてのアイデンティティーと差別とのギャップに苦しみますが、第二次世界大戦で二世兵士による部隊が編成されると、ヨーロッパ戦線で多数の死傷者を出しながら戦い抜き、アメリカ軍史上最も多くの勲章を受章した部隊と賞賛されます。彼らの戦場での戦いは、差別との戦いでもあり、彼らはそれに打ち勝ったのです。
 展示では、官約移民当時の砂糖耕地での労働や当時の暮らしぶりが偲ばれる写真や資料で、ハワイの日本人移民の歴史を概観するほか、第一回官約移民の労働約定書・パスポートの実物、最強の軍団として活躍した二世部隊である第442連隊のユニフォーム、徽章など、通常は公開していない貴重な資料も展示します。
 また、上映スペースでは、ドキュメンタリー映画「100年の鼓動~ハワイに渡った福島太鼓~」を上映。ハワイで100年以上もの間、日系人に伝承されてきた芸能を通じて、ハワイ日系人の過去と現在をたどります。